<アクションプラン進捗レポート>キルギスの帰国研修員よりアクションプランの実施の報告がありました! 

#7 エネルギーをみんなに。
そしてクリーンに
SDGs

2024.03.25

2024年3月10日、約1年前に以下の研修を修了したキルギスの帰国研修員から「 Feedback for the "Promotion of Energy Efficiency and Conservation" course 」というメールタイトルで帰国後のアクションプランの進捗状況の報告がありました。

研修名 : エネルギーの高効率利用と省エネの推進(B)
研修期間 :2023年1月23日から2023年3月10日まで
参加国 :カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン
参加人数 :10名

キルギス帰国研修員からの報告

 私はキルギス出身のAltynbek(アルティンベク)Toktalievです。 私は2023年1月から3月まで「 エネルギーの高効率利用と省エネの推進(B) 」コースに参加しました。その研修成果に基づいて、キルギスにおけるエネルギー効率の高い照明器具を促進するためのアクションプランの進捗状況について情報を共有したいと思います。

 アクションプランでは、キルギスでエネルギー効率を促進する省エネ照明製品の普及が不十分であることが課題でした。 この課題を解決するために、省エネ照明を生産するため、Mailuu-Suu電球工場にてワークショップを開催することを提案しました。
Mailuu-Suu電球工場は1964年に設立され、40種類以上の白熱電球を生産する中央アジア最大の電球工場です。国内での白熱電球の使用禁止は、工場にとって大きな損失につながってしまいます。この状況を解決するには、Mailuu-Suu電球工場を完全に近代化し、省エネ電球の生産を増やすことが必要です。
 2023年4月、ジョゴルク・ケネシュ燃料・エネルギー、地下利用、産業政策委員会の専門家である私の主導で、ジャラル・アバド地方Mailuu-Suu電球工場の近代化のため、同委員会が工場を訪問しました。

Mailuu-Suu電球工場視察の様子

その結果、省エネ照明の生産量を増やすことを目的として、国家予算10 億ソム (1,230 万ドル) が工場の近代化に割り当てられることとなりました。現在、設備を購入し、工場の従業員は新技術研修を受けています。 
 さらに、同委員会はキルギス唯一の石油・ガス国営企業「キルギス・ネフテガス」製油所にも訪問し協議を行いました。その結果、同製油所の近代化の取り組みも開始されることとなり、キルギスの省エネルギー政策を支える高品質のガソリンが生産されるようになりました。
 省エネとエネルギー効率における日本の功績を学ぶ中で得た知識と経験に感謝の意を表します。ありがとうございました。

「キルギス・ネフテガス」製油所視察の様子

研修終了して1年が経過

 アルティンベクさんは、研修終了時に「日本における効率的な省エネルギー分野の成果に関する研究結果に基づく、キルギスにおける省エネルギー照明の促進について」というアクションプランを発表していました。
 キルギスにおいて家庭用で使用されている光源の95%以上が白熱電球で、省エネランプに切り替えると、年間最大10億kWhの節電が可能というUSAID(米国国際開発庁)の調査結果があると言います。
 アルティンベクさんは、同国最大のMailuu-Suu電球工場の近代化に着手など、研修終了し1年が経過し、エネルギー効率の高い照明器具の普及促進による電力消費量の削減への大きな一歩を踏み出していたのでした。今後のますますのご活躍を期待しています。

2023年日本での研修コースのメンバーの様子。2列目左から4人目がアルティンベクさん


ⅰキルギスの立法府
ⅱキルギスの通貨単位

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