JICA 大学生インターン日記(4)

センター訪問 開発教育

チョコレートから世界について考えよう

 3月14日(木)に行われたJICA九州センター訪問を見学しました。今回は福岡女子高等学校の学生31名が九州センターに訪れワークショップに参加されました。JICAは国内における開発教育事業にも注力しており、国際協力について理解を深めていただく場としてセンター訪問プログラムを実施しております。今回は「チョコレートから世界について考えよう」をテーマとして開発途上国であるガーナにおける児童労働問題について考えました。

 前半はJICAの事業やSDGsの目標に基づいた世界の現状、「途上国を支援対象ではなくパートナーとして支えあう」という理想的な国際協力の姿などについての講話がありました。

世界の国の数を当てるクイズ

 後半は今回のテーマである「開発途上国における児童労働」について、現地の映像を見ながら人々の心情や課題とその原因についてグループごとに意見を出し合いました。

途上国の人々の心情について多様な視点から意見が出ていました

 参加された学生は積極的に意見を交換しており、特に途上国での課題には何か一つの原因があるのではなく、複数の原因や課題が重なって現状があることを議論している姿が印象的でした。そして、国際的な社会問題を「自分ごと」と捉えて考えるセッションがありました。ワークショップの最後には「日本での今の生活は当たり前ではないことに気が付いたし、途上国の問題を忘れずに生活しようと思う」や「フェアトレードの商品は高価だけれどできるだけ買うようにしたい」などの感想があり、このワークショップを通じて、どのように自分の行動を変えるかの気づきになったようです。

 国際協力を身近に考えて解決策を導くことは簡単ではないかもしれませんが、このようなワークショップを通して興味を持つきっかけになると感じました。そして、このワークショップ中に考えたことを身近な問題に置き換えられると、今後の行動につなげられると考えます。自分とは程遠いと思われる問題を身近なものとして捉えて行動にうつすことを促すこのプログラムを、より多くの学生の皆さんに活用していただきたいです。

九州センター訪問についての詳細やお問い合わせはこちらからご確認ください↓
 ・JICA九州センター訪問

(インターン:佐竹結)