【JICA基金活用事業】地域&異文化交流会「防災教室」が開催されました

2024.05.08

災害時に役立つ工作や防災食づくりで交流しました!

2024年4月21日(日)、「世界の人びとのためのJICA基金活用事業」の一環で、一般社団法人にほんごさぽーと北海道が行う地域&異文化交流会「防災教室」が帯広市のとかちプラザで開催されました。同事業は、市民や法人・団体の皆様からJICAへの寄附金を活用して、運営を行っているものです。

当日はオンライン日本語教室に参加する外国人を中心に6か国(インドネシア、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス)の方々と日本人参加者やスタッフ総勢40名が集まり、やさしい日本語を使いながら、災害時に活用できる防災工作と防災食づくりに一緒に取組み、交流を深めました。

第1部では、阪神・淡路大震災での経験をもとに、神戸市で多文化・多民族共生のまちづくりを進めている特定非営利活動法人エフエムわいわいの日比野純一さんが講師となり、コミュニティ防災や、日本で生活する外国人が感じる「3つの壁(言葉、制度、心)」についての話がありました。

年齢が様々で多国籍の参加者にわかりやすく、写真を見ながらやさしい日本語での話をみんな真剣に聞いていました。

その後は、防災工作として、折り紙の要領で作る簡易な皿と、段ボール製の椅子の作り方も教えてもらい、難しいところは参加者同士で協力しながら完成させることができました。

第2部では、音更町の食育・食文化コーディネーターの浦木明子さんが講師となり、防災食づくりを行いました。

1品目は缶詰だけで作るツナとコーンのトマトピラフ、2品目は切り干し大根と乾燥ワカメのサラダ、そして3品目はホットケーキミックス粉を使った蒸しパンを作りました。

事前に日本人参加者には「防災食レシピをやさしい日本語にする」という課題が出ており、伝わりやすい言葉でジェスチャーも交えて会話しながら役割分担をして、皆さん手際よく作業されていました。

ちょうどお腹が空いた頃に3品とも完成し、みんなでお昼ご飯として防災食をいただきました。
モンゴル出身の方は、初めて嗅ぐ切り干し大根の匂いに驚いたそうですが、水で戻してマヨネーズなどで味付けしたサラダは「おいしい」と笑顔で食べていました。

防災食を食べながら、今回の交流会の主催者であるにほんごさぽーと北海道の杉山絵理さんが災害時のやさしい日本語についてお話しされ、防災に関するお知らせの文章をやさしい日本語に言い換えるワークも行いました。

最後は、全員で片付けまで行いました。外国人と日本人のみんなが一緒に作業をしたりご飯を食べたりすることによって、心の距離が近くなったように感じました!!

次回は、オンライン日本語教室の閉講式を兼ねた交流会を予定しています。JICA北海道センター(帯広)は、十勝に住む外国人の日本語力の向上と地域住民の交流を通した多文化共生の取組みを今後もサポートしてまいります。

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