第3回JICAおきなわSDGsフォトコンテスト

第3回JICAおきなわSDGsフォトコンテストは2023年6月19日~9月30日までの間に作品を募集し、446作品のご応募がありました。
ご応募いただいた皆様、たくさんの素敵な作品をありがとうございました。

このページでは受賞した特別賞3作品(JICA沖縄所長賞、沖縄県知事賞、浦添市長賞)、優秀賞7作品、準優秀賞5作品の計15作品をご紹介いたします。

本コンテストは「SDGs- あなたにとっての第1歩」をテーマに、写真だけではなく、写真に込められたSDGs実現への想い、メッセージを重視いたしました。

ぜひ、入賞作品をご覧いただいて、SDGsについて身近に感じていただき、自分も小さな一歩を踏み出してみようとするきっかけしていただければ幸いです。

JICA沖縄所長賞「平和に繋がれ心からの笑顔」

JICA沖縄所長賞「平和に繋がれ心からの笑顔」

氏名:前瓦 凜
SDGsゴール番号:16
メッセージ:
私が所属している部活、郷土芸能部は心からの笑顔をモットーに八重山の伝統芸能を伝承しています。芸能だけでなく笑顔も世界に広まっていき、みんなが明るく平和に安心して暮らせる社会になるといいな思います。そのためにまずは近くから争いごとをなくし、平和を実現することが大切です。この笑顔が奪われるような悲劇が起きないようにという願いも込め、平和へ繋がる笑顔を発信できるようこれからも活動し続けます。
講評:
伝統芸能は地域コミュニティーを支える重要な文化資源であり、未来に残したい「沖縄の宝」を若者が楽しく学び継承していること、その伝統芸能を通じ、平和につながる笑顔を発信し続けようという姿や想いが素晴らしいです。
タイトルが想いを非常にうまく表現しており、伝承している団体自身が写真の被写体として映っているところにも好感が持てます。
「みんなが明るく平和に安心して暮らせる社会に」というメッセージは、沖縄のみならず世界に伝わるメッセージだと思います。

沖縄県知事賞「STOP!すてる前に再利用!~雑巾で学校ピカピカ大作戦~」

沖縄県知事賞「STOP!すてる前に再利用!~雑巾で学校ピカピカ大作戦~」

氏名:潮平小学校児童保健委員会
SDGsゴール番号:12
メッセージ:
 学校の落とし物コーナーには、帽子やタオル、洋服、鉛筆など、様々な物があります。記名がなく持ち主が分からない物はゴミとして処分されるので、もったいない気持ちになります。今回、私たちは、持ち主のいないタオルをミシンで縫って雑巾に変身させました。この雑巾は、年末の大掃除で使う予定です。そして、このSDGsの掲示を通して、自分の持ち物に責任をもつこと、物を大事にすることを学校全体に伝えたいと思います。
講評:
目を引くカラフルな掲示板に、近寄りよく見ると、雑巾に変身した落とし物のタオルなんですね。
学校でSDGsを学んでいること、特にSDGs12番『つくる責任、つかう責任』にフォーカスし、「捨てればゴミ、活用すれば資源」とアップサイクルして物を大事にすること、「自分の持ち物に責任をもつ」と写真を見る人に行動を呼びかけています。
身近なSDGsの取り組みなら、自分にもできるかもという気持ちを起こさせる作品です。

浦添市長賞「豊かな自然」

浦添市長賞「豊かな自然」

氏名:宮尾 千優
SDGsゴール番号: 12、14、15
メッセージ:
右にはマングローブが広がり、鳥や魚、虫や植物がたくさんあり、太陽、自然、飛行機の見ることが出来るスポットです。奥に見えるのは人工的に作られた瀬長島です。空港から近く、海も綺麗で観光地として人気ですが、プラスチックゴミなどで自然は破壊されていきます。この自然な場所を守るために人工的なもので自然破壊していくことのないように私たちは考えて行動していくべきです。
講評:
沖縄らしさのある美しい風景写真と思いきや、マングローブ・海洋ゴミ・温暖化など、色々なことを学ぶ事が出来る写真です。
人間は自然から得るもので産業を成り立たせている。その自然を破壊しないようにするのも人間である。
自然を守ることは人間にしかできない、ということを考えさせられます。
メッセージ性も評価でき、空・海・飛行機・瀬長島が収まった、魅力的な一枚です。

優秀賞「街をきれいに!ゴミ拾いで虹のごほうび」

優秀賞「街をきれいに!ゴミ拾いで虹のごほうび」

氏名:喜瀬 美香
SDGsゴール番号: 12、14
メッセージ:
夏休みを利用してゴミ拾いをした時の写真です。いつも遊んでいる公園、大好きなビーチ、毎日通う通学路、いろんな場所でゴミ拾いをしました。
ポイ捨てゴミがなくなると地面も土も砂もお花もみんなが気持ちよく息ができるー!と喜んでくれているのが伝わってきます。
ゴミを拾う楽しさと地球が綺麗になる喜びをみんなにも知ってほしい!
講評:
「ゴミを拾う楽しさ、地球が綺麗になる喜びをみんなに伝えたい」というメッセージは、見た人もやってみたい気持ちにさせる作品です。
綺麗になる喜びが笑顔から伝わってくる一枚で、空も嬉しくて偶然でた虹は奇跡の瞬間です。

優秀賞「私がやらなきゃ誰がやる」

優秀賞「私がやらなきゃ誰がやる」

氏名:中川 隆行
SDGsゴール番号: 12、14、15
メッセージ:
私はプロの洞窟探検ガイドとして沖縄県内で活動しております、一般の方が見ることの出来ない自然のままの未踏の洞窟の世界にさえ、地上で捨てられたゴミが集まるのです、当然誰も来れない世界だからこそ流れ着いたゴミは永遠にそこに留まる、そんな現実を参加ゲストに伝え共にゴミを拾いながら、洞窟の魅力や地球の魅力を伝える日々。
講評:
写真の構図が独創的で魅力的です。
人類未踏の洞窟にまで地上のゴミが漂着し、そのまま留まらざるを得ないという現実と共に地球の魅力を伝えており、見る人に何とかしなければ、という気持ちを起こさせます。

優秀賞「沖縄の継承」

優秀賞「沖縄の継承」

氏名:嶺井 花音
SDGsゴール番号: 8、10、17
メッセージ:
この写真は、ウチナージュニアスタディー事業の三線体験の時に撮った写真です。三線を初めて弾く男の子に、女の子が三線を教えている様子がとても輝いていたので応募しました。沖縄の伝統芸能である三線を弾けるようになるために沖縄の子が沖縄の子に教える、それがとてもすばらしいなと感じました。このような機会が増えることで、沖縄の文化振興も進んでいくと思います。
講評:
教える女の子の真剣なまなざし、初めて弾く子の真剣な表情が魅力的です。
子供同士がつながり、ウチナーネットワークで国境を越えて伝統文化を伝えていく様子に様々な背景を想像させられました。

優秀賞「目指せ循環型農業」

優秀賞「目指せ循環型農業」

氏名:吉田 有輝
SDGsゴール番号: 2、12、15
メッセージ:
サトウキビの絞りカス(写真右側)を牛の床敷に利用しています。牛糞(写真左側)を集め、コンポスターで堆肥を作ります。使い終わった飼料袋を再利用し、北農の行事の際、地域の方に""堆肥""(写真手前)の販売をしています。こうした活動を通して、北農では循環型農業を目指した活動をしています。
講評:
農業高校ならではの、地域のサトウキビ産業や畜産業を巻き込み循環型農業を実践している活動は非常に興味深いです。
自分たちができることを地域の人に還元しながら実際に定着させている取組みは、素晴らしいものだと感じました。

優秀賞「ペロリ」

優秀賞「ペロリ」

氏名:當銘 春樹
SDGsゴール番号: 2、3、16
メッセージ:
私達にできるSDGsの取り組みは、「給食ぺろり」です。給食を完食することで生ゴミを焼却する際に出る二酸化炭素を減らすことが出来ると思います。また好き嫌いなく食べることで、丈夫な身体をつくることができます。これからも作っている人に感謝し、給食ペロリを目指したいです。
講評:
「ペロリ」というタイトルがまず面白いです。
給食完食は簡単なようで難しいチャレンジですが、完食することで生ごみを減らすだけでなく、健康にも良いなど、一人ひとりのチャレンジが大きな結果を生む事例になっていて、呼びかけに共感が得やすいと感じました。

優秀賞「高校生でもできる!」

優秀賞「高校生でもできる!」

氏名:GGMM探究部
SDGsゴール番号: 4、8、17
メッセージ:
私たち美里高校GGMM探究部は提携小学校と連携し、読み聞かせボランティアを行っています。小学校の先生がいつでも使えるように読み聞かせ動画を作成し、提供しています。そうすることで、少しでも教育の質の低下を防ぎ、先生の負担軽減になればと考えています。また、私達高校生でも社会問題に参画できることも知ってもらいたいです。私たちのプロジェクトが持続可能な社会の実現に繋がる一歩になればと思っています。
講評:
昨年SDGsチャレンジとして発表されているのを拝見していましたが、現在も継続して社会問題解決に取り組んでいる様子に驚きました。
発想も面白く、継続的な活動も評価される内容だと思います。
「高校生でもできる!」というタイトルはもちろん、笑顔の写真は周りに勇気を与えます。

優秀賞「繋がる伝統、地域の輪」

優秀賞「繋がる伝統、地域の輪」

氏名:砂川 侑音
SDGsゴール番号: 11、15
メッセージ:
この写真は私の地元西表島の祭りの写真です。島中のほとんどの人がこの祭りに参加します。この祭りは豊作を願う祭りで残していく伝統的な祭りだと思います。またハーリーを漕ぐために地域の人が一丸となってサバニを漕ぐ姿は良い街づくりに役立っていると思います。
講評:
息を合わせ、サバニを力強く漕ぐ姿は躍動感にあふれ、行事を大事にする人々の思いを感じることができます。
地域の伝統行事は地域コミュニティを支える重要なツールであり、地域づくりに役立っているという視点は、まさに「繋がる伝統、地域の輪」のタイトルどおりです。

準優秀賞「家族で考えるSDGs」

氏名:上間 千恵
SDGsゴール番号: 2、15、17
メッセージ:
家族でSDGsについて考える触れる知る。これをテーマに2才6才の子供と人参収穫に行きました。こちらで使用されている土は、果物の皮から土を作っていてるとの事でした。子供達にそれを伝えるととても驚いて不思議そうに土を触っていました。6才の息子は、この収穫した人参の皮からまた土を作るとSDGsじゃない?と発見していました。
講評:
家族と一緒に体験したニンジン堀りを通じ、子供たちが循環を自分事として捉え・学んでいることが伝わってきます。SDGsについて考え、実際に触れ・知るという体験の大切さ、次世代へ伝えていくことの大切さが伝わる作品です。

準優秀賞「一緒に学ぼ!」

準優秀賞「一緒に学ぼ!」

氏名:清水 菜々子
SDGsゴール番号: 1、4、17
メッセージ:
この写真は、タイにホームステイした時の写真です。日本語を教えたり、一緒に切り絵や折り紙もしました。タイでは、教育格差があり、ホームステイ先でも、タイ語が読めない子どもがいました。子どもたちの、幸せな未来を築く手伝いをしたい、そのために、教育の面から支援していこう、そう考えたきっかけとなる1枚です。
講評:
ことばの壁を越え、沖縄の若者とタイの幼い子供の双方の学び合いを感じる写真だと思います。
自身の体験から自分でもできることを考え、一歩を踏み出したことが伝わります。

準優秀賞「平和よ 灯り続けて」

準優秀賞「平和よ 灯り続けて」

氏名:柴田 勝
SDGsゴール番号: 16
メッセージ:
地元の平和集会でキャンドルが並べられて幻想的でした。この日は昼から祭りでステージの演奏や屋台で飲み食いを楽しみました。そんな平和な今この時も、ウクライナは爆弾におびえているのかなと気になりました。キャンドルの灯を見て、すべての人に平和な時が続きますようにと祈りました。
講評:
地元の平和集会での体験から感じた、世界に思いをはせ平和への祈りを込めたメッセージに、今の国際社会に対する想いを感じさせる写真です。
祈りと共にある小さな灯の美しさに好感が持てます。

準優秀賞「リサイクルの魔法」

氏名:石川 暖音奏
SDGsゴール番号: 12、13、14
メッセージ:
コンタクトレンズやさんで、コンタクトケースの回収をやっているのを見つけて、こんな活動があると知り、私もなにか自然のためにできることをしたくて、ケースを集めてみました!調べてみると、このケースはリサイクルをしてシャーペンにも変えられたりすると知って驚きました。知らないとただのゴミだけど、リサイクる出来るものは身近にあるのだと思い、少しずつでも自然を大切にしていきたいです!
講評:
知らないとただのゴミだけれど、リサイクル出来るものは身近にあるという発見が込められたコメントから、主体的に取り組んでいることが分かります。
なんだろうと思わせる写真も魅力的です。

準優秀賞「千里の道も一歩から〜できることから始めよう〜」

準優秀賞「千里の道も一歩から〜できることから始めよう〜」

氏名:後藤 美紀
SDGsゴール番号:13、14
メッセージ:
恩納村で、珊瑚の養殖体験をさせてもらいました。なにもなくなってしまった海が、地域の漁業組合とNPOの保全活動により生き返っていました。海を生き返らせる、世界が平和になる、みんなが共存する、それぞれ聞くと手の届かないような高い目標に見えますが、恩納村のように、豊かな発想で、継続的に一歩ずつ進んでいけば必ず変化は起こるのだと感じました。
講評:
単に参加体験しただけではなく、そこで学んだことがコメントにも込められており、SDGsを身近なところから考える視点を与えてくれる作品です。
「千里の道も一歩から」のタイトルどおり、一歩ずつ、出来ることから始めている姿が素敵です。