沖縄県の平和希求の心をカンボジアの地雷対策に活かす草の根技術協力が始まります!

2023.11.15

沖縄県とカンボジア地雷対策センター(CMAC)は2023年11月6日、草の根技術協力事業「地雷対策を通した平和と人間の安全保障の啓発・普及のための博物館づくり(提案自治体:沖縄県、指定団体:特定非営利活動法人沖縄平和協力センター(OPAC)」の協力開始にかかるミニッツ(覚書)の署名式を行いました。

2010年にCMACのラタナ長官が来沖した際、県平和祈念資料館を視察し、その平和を希求する設立理念や住民視点による被害の実相を紹介する展示内容に強く感銘を受けたことをきっかけに、CMACによる平和博物館の建設が始まりました。今回の草の根技術協力では、同平和博物館の運営スタッフが展示物の企画立案方法や、平和啓発の手法を習得するといった人材育成を沖縄県とOPACが協力して進めていきます。

署名式では、CMACのラタナ長官は「建物そのものだけでなく、その企画・運営に携わる人材を育成していくことは、非常に大切」と話しました。

2023年11月中旬には、県平和祈念資料館や県立博物館・美術館の学芸員らがカンボジアを訪問し、博物館の設立理念の重要性などを伝えます。また、2024年1月中旬には、CMACの平和博物館を運営するスタッフがカンボジアから来沖し、展示の手法をはじめ体系的に学びます。

沖縄だからこそ・沖縄ならではの、平和博物館づくりへ向けた協力がスタートします。

署名を行った(左から)倉科JICA沖縄所長、ラタナCMAC長官、玉城沖縄県知事、仲泊OPAC理事長

署名式前日には改めて平和祈念資料館へ訪問しました

CMACによる平和博物館づくりは現在も継続しています(写真提供:沖縄県)

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