2023年度JICA北海道教師海外研修派遣前研修が終了しました。

2023.12.15

今年の現地研修はキルギス共和国

募集要項パンフレット

教師海外研修とは、開発教育/国際理解教育の実践と推進に意欲のある教員が国内研修、現地研修を通して、現状・課題、日本との関係、国際協力の意義などについて理解を深め、その知見をもとに教材を作成し、所属校で授業実践する研修です。
コロナ禍で2年間国内研修として実施していましたが、今年はキルギスで現地研修を行います。参加教員8名が決定し、現在研修を進めています。

第1回派遣前研修

第一回派遣前研修の様子

第1回派遣前研修はオンラインで行いました。まずは簡単な自己紹介と参加教員8名の研修への意気込みを共有。次に、お互いを知るワークとして「4つのわたし、1つはウソ」をしました。自分について4つ書いてもらい、1つのウソをみんなで見極めるアクティビティで盛り上がりました。今後の研修の役割分担を決め、この日は終了。どんな人と一緒に研修を進めていくのかこの日初めて顔を合わせたので、参加者もスタッフも気持ちが高まりました!

第2回派遣前研修

対話型授業体験の様子、参加者同士自然とお互いを知る場となりました。

第2回目は、JICA北海道(帯広)にて対面で実施しました。
8名の参加者が初めて対面で出会う今回は、派遣国である『キルギスを知る』ことを目的に、各チームで調べたキルギス事情を文化・政治・経済・気候などの様々な観点から発表を行いました。
また、この日はJICAキルギス事務所の現地スタッフであるスベトラーナさんも講師として参加しており、実際のキルギスの話を深めることが出来ました。

事前研修2つ目の目的である『参加型・対話型の授業づくりを知る』について、JICA北海道(帯広)にてアドバイザーを行う帯広市立八千代中学校の水谷教諭より自作の教材「ハシムさんと学ぶ無人島ゲーム」を紹介、参加者に体験いただきました。
また、当教師海外研修のアドバイザーである橋詰教諭・東峰教諭による授業づくりのヒントを紹介いただき、一同これからの授業づくりに向けたモチベーションを高めました。

研修2日目は『十勝地域とキルギスの繋がりを知る』ことを目的に、JICA草の根技術協力を実施する士幌町を訪れ、フィールドワークを実施。
この日は、士幌町収穫祭が行われており、草の根技術協力を行う士幌高校の学生と、パートナーであるキルギス農業カレッジの生徒たちが共にブース出展を行っていました。
今回、「シーベリー」で商品開発した際の残渣(残りの皮や種)をどのように活用できるかをテーマに、士幌高校・キルギス農業カレッジ双方で商品開発を行っており、出来立てのお菓子の試食会も行っていました。
教師海外研修参加者達は、彼らの開発した商品を興味深く味わい、また来訪中のキルギス農業カレッジの学生・教員達と交流を深めました。

第3回派遣前研修

過去の研修参加者の授業を体験

第3回目は、JICA北海道(札幌)にて第2回と同様に2日間に渡って研修を実施。
1日目は国際理解教育セミナーにて、授業づくりのヒントになる「参加型手法」を学びました。新しい手法の体験に熱心に挑む様子が見られました。
※参考URLあり
その後、過去の海外研修(フィリピン)の参加者による授業を参加型で体験しました。これから行く研修の「生の声」に皆さん集中して耳を傾けました。当時のフィリピンでのシビアな体験に、一部の参加者が涙ぐむ場面もありました。
そして、本研修アドバイザーによる振り返りや、キルギス研修に向けての話があり、身が引きまったところで1日目は終了しました。

2019年度参加者も駆けつけてくれました

2日目は、2019年度教師海外研修でキルギスに行った参加者2名による体験談と授業紹介です。参加当時のリアルな体験談では、授業づくりのヒントからキルギスに行くにあたってのアドバイス、研修の仲間のすばらしさについて話を聞け、そこで芽生えたキルギス愛の深さを感じることができました。
キルギスの風習をテーマに扱った授業紹介では、本番の授業さながらにロールプレイの体験をしました。その授業を生み出すにあたっての経緯や当時を振り返った葛藤などのお話があり、参加者の皆さんは研修での苦労や達成感を追体験されたようでした。

次はキルギス共和国にて現地研修!

この派遣前研修を通じ、授業づくりへの意識が高まった参加者の方々。いよいよ、今月23日にキルギスでの現地研修へと旅立ちます。
現地研修の様子は本ページにて後日報告させていただきます。

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