JICA北海道多文化共生セミナー教育編「日本語初期指導のヒントを探ろう~外国につながる子どもの学びを支えるために~」を開催しました。

2024.02.21

文化背景も母語も違う子どもたちにゼロから日本語を教えるには

2024年2月10日(土)、オンライン(zoom)にてJICA北海道多文化共生セミナー教育編「日本語初期指導のヒントを探ろう~外国につながる子どもの学びを支えるために~」を開催しました。
当日は学校関係者や日本語指導の実践者など44名の参加がありました。

第1部では、愛知県知立市教育委員会早期適応教室指導員の越智さや香さんと渡邊美幸さんを講師に迎え、早期適応教室で文化背景や母語が違う子ども達への初期指導がどのように行われているのか、知立市内にある学校を例に学校や学級でどのような日本語指導体制が取られ、どのように指導が行われていたかをご講演いただきました。
外国人散在地域である北海道では、他の先生(他校・他地域)の日本語授業を見る機会が少ないため、初期指導の授業動画はとても参考になったようです。また、国語や算数の教科学習で見通しが立てやすく分かりやすい授業の工夫として、パターン化やリライト教材活用などを具体的に紹介いただきました。

第2部では参加者がブレイクアウトルームに分かれて交流した後、北海道内各地の日本語指導の現状を報告し合い、意見交換を行いました。
同じ北海道内でも自治体により体制は様々ですが、それぞれの地域で奮闘している皆さまが活発に意見交換をされていました。

参加者アンケートからは「外国につながる子どもの転入があり、どうしてよいのか分からなかった。本日の内容に沢山ヒントがあってありがたかった」「現場に日本語教員が一人なので、早く増えて相談できるようになると良い」という外国人散在地域ならではの悩みや不安の声がありました。また「(第1部の講演は)集住エリアの例だが、散在エリアの北海道でも見習える事はたくさんあるし、私達も工夫しなくてはいけないと思った」と強い意気込みを感じるコメントもありました。

このセミナーで得られたヒントや参加者同士のつながりが、今後も現場で活かされることを期待しています。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!

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