2023年度JICA北海道教師海外研修帰国後研修が終了しました。

2024.03.15

募集要項パンフレット

教師海外研修とは、開発教育/国際理解教育の実践と推進に意欲のある教員が国内研修、現地研修を通して、現状・課題、日本との関係、国際協力の意義などについて理解を深め、その知見をもとに教材を作成し、所属校で授業実践する研修です。
コロナ禍で2年間国内研修として実施していましたが、今年はキルギスで現地研修を行いました。

第1回帰国後研修

2024年1月20日(土)、キルギス現地研修を終えた先生方がキルギスを題材にした授業を作成し、その指導案の検討会をオンラインで行いました。
帰国したばかりで時間のない中、先生方は悩みながら授業を作成。その授業は多種多様で、同じキルギスにいた先生方が色々な視点でキルギスを見ていたことが授業を通して伝わってきました。

第1回帰国後研修の様子

それぞれ校種(小・中・高校、特別支援)も担当教科(英語・社会・家庭科・国際理解教育等)も異なる先生方ですが、授業に対して枠を超えた色々な意見が出ました。授業の質の向上だけでなく、先生方のコミュニティが構築できるのもこの教師海外研修の魅力です。

研修後はキルギスで購入したものを見せながら写真撮影

第2回帰国後研修

2024年2月3日(土)、4日(日)、第2回帰国後研修をJICA札幌センターで行いました。
既に一度実施した指導案検討会で、アドバイザーや各先生から出た意見を反映した授業を模擬形式で実践しました。
先生たちは生徒役になりきり、楽しそうに授業を受けていました。

第2回帰国後研修の様子

模擬授業後は意見交換の時間です。先生方は授業を良くするために色々なアイディアを出し合います。2日間の研修でしたが、"一人では思いつかなかったアイディア"がどんどん出てきて、時間があっという間に過ぎました。
指導案検討、授業検討を終え、次はいよいよ先生方の所属学校で実際に児童・生徒に向けての授業です。キルギスという国名自体知らない児童・生徒たちは、どんな反応を見せてくれたのでしょうか。(別ページにて公開予定)

その後は様々なクイズでベトナムの文化を学びました。

最後の対面研修が終了
自前のキルギス民族衣装と「ほっかいどう地球ひろば」にある衣装で撮影

成果報告会

2024年2月24日(土)、2回の検討会を終えた授業をオンラインで『成果報告』として紹介しました。
研修参加教員8名を2つのブレイクアウトルームに分け、特別支援学校1名、小学校2名、中学校2名、高校3名が、それぞれの部屋で一部を参加型にして教材紹介を行いました。
授業後は開発教育アドバイザーによる授業についてのコメントと、視聴者の方々との質疑応答の時間を設け、活発な意見交換の場になりました。

成果報告会のチラシ

実際の授業は対面で行われるため、参加型の教材紹介をオンラインで行うには限界がありましたが、何とかご対応くださった研修参加教員の皆様、本当にありがとうございました。
オンラインで行ったため、最大で47名の方にご参加いただけたのと、道外からの参加もあり、その中にはキルギスからの参加者もいらっしゃいました。
アンケートも「非常に参考になった」という意見が多く、実りの多い成果報告会になりました。

成果報告会の感想を一言書いて写真撮影

まだまだ続く、開発教育の世界

参加された先生方は現在『実践報告集』を作成中です。どなたでもご覧いただけるように、HPでも公開予定ですので、お楽しみに!是非、授業などにご活用ください。
派遣前・キルギス現地・帰国後研修が終わり、2023年度教師海外研修は一区切りしましたが…これで終わりではありません!
今回作成した授業を何度も繰り返して実践し、洗礼された授業にする先生方の開発教育の旅は現在進行中です。
さらに過年度参加者として引き続きJICAとのお付き合いをお願いいたします。
2023年度教師海外研修に携わってくださったすべての皆様へ、本当にありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。

2019年度実践報告集表紙

関連リンク:過年度の実践報告集

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