トップページ
日本での取り組み
JICA東北
ニュース&メディア
トピックス
2023年度
【ボランティア事業】人と人のめぐり逢いから学ぶ（JICA海外協力隊グローカルプログラム(GP)開始）

【ボランティア事業】人と人のめぐり逢いから学ぶ（JICA海外協力隊グローカルプログラム(GP)開始）

2023.11.07

　JICAは、当プログラムを全国で展開し、岩手県釜石市、陸前高田市、遠野市の3市に加え、今期から秋田県の五城目町でも行っています。現在、2024年度に海外へ派遣予定の7名が、まちづくりや地域活性化の取り組みに学ぶべく活動中です（釜石市1名、陸前高田市2名、遠野市2名、五城目町2名）。プログラムの開始にあたり、実習生が各市役所・町役場を表敬しました。

五城目町長を表敬訪問

　全国約20ヵ所で実施中のグローカルプログラム。秋田県の五城目町は今期初めての受入れとなります。渡邊町長をはじめ、多くの方々に歓迎された晴れやかなスタートとなりました。
　500年の歴史をもつ朝市で有名な五城目町は、多彩な住民とよそ者が一緒になって「やってみよう！」「やってみたい！」を具現化できる、可能性あふれた町です。秋田初のJICAグローカル生として注目を集める実習生の東谷さんと平石さんは、インタビューで「人と人とのつながりができる環境は五城目だからこそ。五城目のようなみんなが繋がれる環境を派遣後もつくりたい。」と目を輝かせました。
【実習生】　
東谷　拓馬さん（ルワンダ、コミュニティ開発）奈良県出身
平石　守さん（ボツワナ、コミュニティ開発）神奈川県出身

沢山のメディアからインタビューを受ける東谷さん（左）と平石さん（右）

釜石市役所オープンシティ推進室でオリエンテーション

　ラグビーワールドカップで沸く釜石市で、盛岡市に在住経験がある実習生の塩野さんが釜石GPに対する溢れんばかりの意気込みを語りました。
　市役所の方より釜石市の概要や震災復興について伺うと、釜石の産業やつながり人口についてなど、市役所の方にたくさん質問をされました。「積極的に地域に関わっていきたい！」と活動への期待を膨らませ、オリエンテーション終了後はさっそく活動に取り掛かっています。
【実習生】　
塩野　亜斗夢さん（グアテマラ、マーケティング）神奈川県出身

遠野市役所を表敬訪問

　どこか懐かしさが漂う永遠のふるさと遠野市で、2名の実習生が活動を開始しました。大阪出身の坂本さんはフットワークの軽さを生かし、既に活動先でやるべき事を見つけ奮闘中。中野さんは、自転車で棚田を颯爽と駆け巡り、地域の方との交流を楽しんでいます。2人にとっての遠野は、カッパや遠野物語、原風景のイメージとのこと、実習終わり頃にはどのような発見をしているか楽しみです。
【実習生】　
坂本　理怜さん（ウガンダ、小学校教育）大阪府出身
中野　由紀子さん（モザンビーク、コミュニティ開発）山梨県出身

陸前高田市役所を表敬訪問

　東日本大震災から飛躍的に復興まちづくりを実現してきた陸前高田市。その震災後の様子を自分の目で知りたい、防災や復興への取り組みを学びたいと同市の実習を希望するGP生は少なくありません。茨城県出身の國友さんは、自転車で街巡りをするなか「自然もすばらしく、特に市内中心部が外国の街に似ています」と、陸前高田市独自のまちづくりに感銘を受けた様子でした。大学院を休学し協力隊に参加した平沼さんは、同じく3.11で被災した隣町の宮古市出身。「やっぱり昔の街並みも懐かしい。少し寂しいけれど、新しく整備された地元の街も好きです。」と自身が被災した経験も重ね、地元三陸の魅力を一生懸命PRしたいと大きな笑顔で意気込みを述べました。
國友　由紀子さん（ケニア、青少年活動）茨城県出身
平沼　里穂子さん（ウガンダ、コミュニティ開発）岩手県出身

グローカルプログラム＠東北の魅力

　東北ならではの郷土芸能、方言、自然豊かな海と山に育まれた食材など、「地域に関わりながら働き、暮らす」からこそ発見できる様々な感動が味わえるグローカルプログラム。
地域の方々による温かい応援のもと、途上国を舞台に活動するGP実習生はまさに世界と東北を結ぶ「グローカル人材」。開始から1年足らずで、東北には既に40人以上のGP生が実習生として様々な場面で絆づくりに励みました。地域で培った課題解決力や地域と共存する力を、派遣国の活動に役立てつつ、協力隊派遣後も地域活性化に貢献することが期待されます。
（報告者：JICA東北荒屋敷、市川）

JICA東北