【ボランティア事業】「日本の魅力を再発見・再発信」JICA海外協力隊グローカルプログラム(GP)開始

2024.01.30

JICA は当プログラムを全国で展開し、東北では岩手県釜石市、陸前高田市、遠野市、秋田県の五城目町が受入れ先となり実施しています。今期は岩手県釜石市で2024年度に海外へ派遣予定の2名が、まちづくりや地域活性化の取り組みに学ぶべく活動中です。
グローカルプログラムin釜石市: https://youtube.com/shorts/Gm4zVCHFIHQ?si=w2sdPoxxBjHfqpkt  

JICA東北にてオリエンテーション

東日本大震災の復興支援がご縁となり、現在も釜石市とJICA東北は防災まちづくりや高校生への国際理解教育の活動等で連携を進めています。「復興」から「地域課題解決」へと積極的な地域づくりを推進する釜石市は、全国約20ヵ所で実施されるグローカルプログラムの受入れ先でもあり、これまで多くのJICA海外協力隊候補生が同市でプログラムに励んできました。
今期開始にあたり、2人の実習生(江原 崇裕さん、川口 泰広さん)は、東北地方のJICA拠点「JICA東北(宮城県仙台市)」を訪問し、岩手県三陸地域におけるJICAの取り組みや事業について理解を深めるとともに、小林雪治JICA東北所長より地域コミュニティとの関わり方について学びました。

小林JICA東北所長(右)による地域理解ブリーフィング

グローカルプログラム実習生の抱負

江原 崇裕さん(環境教育・スリランカ)
実習先:一般社団法人三陸駒舎(馬と暮らす地域文化の再生と馬との暮らしをベースにしたエコツーリズムやホースセラピーを実践する)
https://kamakoma.org/  
このプログラムの参加理由は、私の好きな日本の支援をしたいからです。そう考えたきっかけは、東日本大震災です。当時、私は高校生で気持ちを行動に起こすことができず、大学生になっても短期的な支援しかできませんでした。悲しい出来事や現在の課題に対し心を痛めたり嘆いたりするだけでなく、行動に移すことで日本の魅力を再発見・再発信できるはずです。グローカルプログラムを通じ、国内外問わずもっと知りたい、訪れたい、暮らしてみたいと思われるような土地づくりに貢献したいと考えています。 
趣味・特技:登山・サウナ・キャンプ・フットサル・旅行・読書、火起こし

川口 泰広さん(水質検査・ラオス)
実習先:株式会社かまいしDMC(「釜石オープン・フィールド・ミュージアム」構想の推進とまちの活性化や市民の住まう誇りの醸成を行う)
https://kamaishi-dmc.com/  
国内外のボランティア活動は定年後の長年の夢でした。自分自身のこれまでの経験や知見が地域創生や活性化に活かされるのであれば、これ以上の幸せは無いと思っております。本プログラムは、国内で一定期間、腰を据えてボランティア活動できる点が非常に良く、そのことが参加を希望した理由です。特に東日本大震災等の復興支援のお手伝いのほか、「中高生など若い人」に将来役立てる教育(自身の開発マンとしての成功体験や失敗談、品質管理の大切さなど)が出来ればと思っております。
趣味・特技:ソフトボール、スポーツ観戦(野球、ラグビー等)、家庭菜園、読書(歴史もの、英語学習)

オリエンテーションの課題に取り組む江原さん(左)と川口さん(右)

グローカルプログラム@東北の魅力

東北ならではの郷土芸能、方言、自然豊かな海と山に育まれた食材など、「地域に関わりながら働き、暮らす」からこそ発見できる様々な感動が味わえるグローカルプログラム。
地域の方々による温かい応援のもと、途上国を舞台に活動するGP実習生はまさに世界と東北を結ぶ「グローカル人材」。開始から2年足らずで、東北には既に40人以上のGP生が実習生として様々な場面で絆づくりに励みました。地域で培った課題解決力や地域と共存する力を、派遣国の活動に役立てつつ、協力隊派遣後も地域活性化に貢献することが期待されます。

(報告者:JICA東北 荒屋敷)

その他関連リンク:

釜石市:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/ 
JICA海外協力隊グローカルプログラム:https://www.jica.go.jp/volunteer/glocal_program/ 

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ