日本での学びを活かし、レソトでアグリツーリズムを!

2024.04.08

JICAの短期研修と長期研修を経験されたレソトのローズマリーさん、日本で学んだたくさんのことを母国で活かしたい!

私はレソト出身のローズマリーです

私の名前はローズマリー・マフィリモネ・マレファネです。レソト出身です。JICAの長期研修員として大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学の観光ホスピタリティ国際協力政策修士課程を修了しました。 現在、観光・スポーツ・文化省で観光アシスタントとして働いています。レソトの観光・環境・文化省では、2019年(来日研修)および2020年(オンライン研修)の課題別研修「観光振興とマーケティング」で学んだことを取り入れ、観光産業の活性化に向けた活動に取り組んでいます。
短期研修の課題別研修に参加した理由は、観光分野のマーケティングとプロモーションに関連して国が直面している課題を解決するためでした。また、同じコースに参加している他の国の観光担当者とネットワークを作り協力し合うことで、彼らが同じ問題にどのように取り組んでいるかを学ぶためであり、最も重要なことはホスト国である日本から学ぶことでした。
その後、さらに知識を深めたいという夢をかなえるため、長期研修に応募しました。2019年に日本を訪れた際、日本人の勤勉さ、清潔さ、そして常に他人を助けようとする親切な国民性から、日本は学ぶに相応しい場所だと感じました。長期研修員として留学中にはJICAから多くの研修が提供され、日本の歴史を学ぶことができましたし、省庁を強化し活性化させるためには、新しいスキルや知識を得る必要があると感じました。また、アセンティア・ホールディングスで2週間のサマー・インターンシップに参加し、日本企業がどのようにマーケティングやプロモーションを行っているかも学びました。インターンとして、日本企業のビジネスマナーを学ぶこともできました。そこではUAE、南アフリカ、セネガル、ドイツ...などの国々に、マーケティングを外部委託する機会も与えられました。

立命館アジア太平洋大学大学院での学生生活

太陽油化でのインターンシップで学んだこと

立命館アジア太平洋大学大学院の修士課程修了後、太陽油化で6ヶ月間インターンシップをしました。この間、日本のビジネス文化を学び、母国レソト向けの東京8の事業に関わり、今後も太陽油化との関係は継続する予定です。6ヶ月のインターンシップの間、私は新しい農業技術を学びました。これは、副業として農業に関わっている私にとって非常に重要なことであり、地元の農家、特に小規模農家と情報を共有することで、彼らの農業技術を向上させる助けともなります。インターンシップで最も学びとなったことは、有機農業を始めようとしている地元の農家を支援する東京8バイオ肥料について学べたことです。私は小規模農家を中心にSNSのプラットフォームを紹介し、東京8の製品説明会をZoomなどで何度か実施し、今ではWhatsAppグループの127人以上のメンバーが関心を示しています。フランチャイズに関心があるメンバーもいれば、自分の農場で使用することに興味があるメンバーもいます。私は今、地域振興になるように関連したビジネスを自ら立ち上げ、更にはバソト人の健康を改善する大きなチャンスにならないかと考えています。この製品は、アグリツーリズムのコンセプトにも役立つので、持続可能な観光に関わっている関係者と共有したいとも思っています。

東京農業Week2023

これからは日本とレソトをつなぐ存在に!

新しいマーケティング手法として、IT技術を用いて、物理的にアクセスしにくいけれども潜在的に開拓の余地がある市場についてどうアプローチするかについても学びました。これは、観光セクターの収益を生み出し、GDPの成長に貢献し、地域社会に多くの雇用機会を創出するのに役立ちます。
新しいスキルや専門知識を身につけることで、地方創生に貢献もできます。インターンシップ期間中、私はレソトの農業WhatsAppグループを通じて東京8製品の市場調査を行いました。太陽油化のソルテラ農園や他の日本の農園を訪れ、不耕起栽培などの様々な栽培方法を学びました。また、毎週火曜日と金曜日に日本語教室に通い、日本語能力を高めました。日本に2年間滞在して、共通言語を話すことはビジネスにおいて非常に重要な要素となることを実感しています。

将来的には、観光関係者にアグリツーリズムの概念を広め、彼らが新しい技術を学ぶことで収入向上につながりビジネスを長期的に持続できるようにすることです。レソトで東京8ビジネスを始めるには費用がかかりますが、バソトの人々の生活を向上させるので投資する価値があります。農家のエンパワーメントが進み、収穫量が増え、より多くの収益が期待できます。
さらに、インターンシップに参加した企業やJICAとの関係を維持し、さらなる協力や情報交換、知識向上の努力を続けていきたいと思います。
JICAが私に与えてくれた日本で学ぶ素晴らしい機会に心から感謝したいと思います。この経験から得たものは何物にも代えがたいものでした。これからも、さらに多くのことを学べるような協力や研修などの機会を楽しみにしています。

短期研修でお世話になったコースリーダーと再会しました!

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