INPPの卒業生を訪ねて(1):「ここが私の店」

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自分のお店の前で誇らしげに立つMieryさん

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MireyさんとINPP関係者(左の二人)

2013年2月18日、INPPの就業・起業支援委員会のメンバーとエステティック科の指導員がMirey MULEEさんを訪ね、アンケート調査を実施した。受講した訓練内容で役立っているものは何か、開業までどんな苦労があったか等を教えてもらい、これからINPPにやってくる若者が起業する際にINPPとして支援できる事は何かを検討するのに役立てるためだ。

Mireyさんは、2009年にINPPで6ヵ月間のエステティックコースを受講し、現在は自分で美容サロンを経営している。彼女は、高校を卒業後、自分が好きな髪結いをより専門的に勉強して自分の仕事としようと思いたち、INPPの門を叩いたそうだ。「資金はどうしたの」という質問に、彼女は、「ヨーグルトを売って貯めたの」と大きな笑顔で応えた。お店は繁盛しているそうで、従業員一人、アルバイト一人を雇っている。お客さんとの対応や月100ドルもする家賃等、経営の事を考えると頭の痛い事も多いらしいが、近々2号店開店に向けて準備中との事。INPP卒業後の今も、新しいスタイルや分からない技術等あると、INPPに出かけて行き、指導員に色々相談に乗ってもらうそうだ。

これまでINPPでは、訓練を終了した若者のその後については、各科の指導員がインフォーマルにフォローしていた。JICAの協力によるINPPの運営能力強化の活動を通じ、職業訓練が使命のINPPにとって、訓練修了者が仕事に就いているかどうか、働く人にとってINPPでの訓練は役に立っているのか、こうした世間からの評価がとても大切である事をスタッフ達はだんだんに意識し始めている。