ネパール向け無償資金協力贈与契約の締結:病院整備を通じた外傷・救急患者に対する医療サービスの強化に貢献

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs

2023.10.06

国際協力機構(JICA)は、10月5日、カトマンズにて、ネパール政府との間で、「ドゥリケル病院外傷・救急センター整備計画」を対象として32億9,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

ネパールでは、交通量の増加に伴って、2016年と比べ2021年までに全国の交通事故件数が約2倍となり、救急医療のニーズが増大しています。また、経済発展に伴う食生活の変化等により、脳卒中や心臓病等の非感染症疾患の救急患者も増加しています。本事業の対象となるドゥリケル病院でも、交通事故による外傷患者や、脳卒中、心臓病などの救急患者が増加し、病床及び医療器材の不足が大きな課題となっています。

本事業では、ネパール最大規模の第三次医療施設の1つであるドゥリケル病院に、新たに外傷・救急センターの建設及び医療機材の整備を行うことにより、国内で急増する外傷・救急患者に対する医療サービスの強化を図ることで、ネパールの保健医療の質の向上に寄与し、SDGsのゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献します。

署名式

署名式

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ネパール
案件名 ドゥリケル病院外傷・救急センター整備計画(The Project for the Improvement of Dhulikhel Hospital Trauma and Emergency Center)
実施予定期間 48ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 保健人口省及びドゥリケル病院
対象地域・施設 バグマティ州
具体的事業内容(予定) 1 施設整備/機材調達
【施設整備】
救急処置室、手術室、ICU、外来診察室等を含む外傷・救急センター(総延床面積約6,500㎡ )
【機材調達】
MRI、CT、Cアーム、X線撮影装置、高蒸気滅菌機、等

2 コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理

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