パプアニューギニア向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:資源開発関連情報の透明性向上に貢献

#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2023.10.18

国際協力機構(JICA)は、10月18日、ポートモレスビーにて、パプアニューギニア独立国政府との間で、技術協力プロジェクト「資源収入管理能力向上プロジェクトフェーズ2」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

パプアニューギニアは、石油・天然ガスや鉱物資源などの天然資源に恵まれ、GDPの3割と全輸出量の約9割をこれらの資源採取産業占めています。このような産業から生み出された便益を国内全体に分配させるため、同国政府は多国間協力枠組みである「採取産業透明性イニシアティブ(EITI)」に加盟し、採取産業から生み出される資金の流れの透明性を高める努力を通じて、パプアニューギニアの成長と貧困削減に繋がる責任ある資源開発を進めています。

署名式の様子

署名式の様子

しかしながら、それらの取り組みの透明性確保のために必要な情報公開のシステム化や、あるべき信頼性の確保といった点は、未だ改善の余地がある状況です。

本事業は、資源採取に係るデータ及び情報の精度を向上させ、また情報提供プロセスのシステム化を行うことを通じてパプアニューギニアにおける資源関連情報の透明性向上に寄与するもので、SDGsゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)に貢献します。 

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 パプアニューギニア独立国
案件名 資源収入管理能力向上プロジェクトフェーズ2
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 財務省採取産業透明性イニシアティブ(EITI)事務局
対象地域 パプアニューギニア全土
具体的事業内容(予定) 以下の3つの実現に向け、専門家の派遣や研修の実施等を通じた技術協力を行う。
① 資源関連情報に対して、EITI基準に則った監査が行われる。
② 資源関連情報が公開される際に、信頼性のある根拠が添付される。
③ 資源関連情報が適時に公開される。

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