コンゴ民向け無償資金協力贈与契約の締結: 電力供給の安定化により経済活動促進や住民生活環境の改善に貢献

#7 エネルギーをみんなに。
そしてクリーンに
SDGs

2023.11.06

国際協力機構(JICA)は、 11月2日、キンシャサにて、コンゴ民主共和国政府との間で、「キンシャサ市モンアンバ地区における電力アクセス改善計画」を対象として27億1,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

コンゴ民では、キンシャサ市における急激な人口増加、長年の政情不安や過去の内戦等に起因する低開発を背景に、全国平均の電化率は20%にとどまっています。電化された地域でも計画停電が頻発しており、変電および送配電設備の容量不足や老朽化による電力供給制限が生じています。そのため、安定的な電力供給のためには発電容量の増強に加え、既存の変電および送配電設備の増強・改修が課題となっています。

署名式の様子

署名式の様子

本事業は、急増する電力需要に対応するため、キンシャサ市経済開発地区の2か所の基幹変電所において、中圧/低圧変電所の増設および配電網の整備を通じて、同地区における電力供給能力および信頼性・安定性の向上を図るものです。これらを通じて、同地区の経済活動活性化と住民の生活環境改善を促進し経済開発に寄与するもので、SDGsゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 コンゴ民主共和国
案件名 キンシャサ市モンアンバ地区における電力アクセス改善計画(The Project
for the Improvement of Access to Electricity in Mont Amba District of
the City of Kinshasa)
供与限度額 27億1,000万円
実施予定期間 41ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 コンゴ民主共和国電力公社(SNEL)
対象地域・施設 キンシャサ市モンアンバ地区
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
フナ変電所・リミンガ変電所変電設備の整備(100MVA変圧器[220kV/20kV]、220kV開閉設備、20kV開閉設備、SCADA[遠隔監視制御装置])
フナ変電所・リミンガ変電所の20kV開閉設備用建屋等

② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達管理、据え付けにかかる施工監理等

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