キルギス向け無償資金協力贈与契約の締結:水路の維持管理支援を通し、水資源の効率的利用に貢献

#2 飢餓をゼロに
SDGs

2023.12.18

国際協力機構(JICA)は、12月11日、キルギス共和国政府との間で、「灌漑用水路の運用及び維持のための機材整備計画」を対象として10億8,700万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

天山山脈など山岳地からの雪どけ水による水資源が豊富に存在するキルギスでは、灌漑システムが全国の農地を広くカバーしています。しかし、キルギスの農業を支える灌漑用水路の大半は旧ソ連時代に整備されたもので、経年劣化が進んでおり、その維持管理が大きな課題となっています。また、灌漑用水路の維持管理を行う機材も同時期に導入されたため、老朽化した機材による水路整備の非効率化が、農業生産に甚大な影響をもたらすことが懸念されています。

本案件は、水資源局の保有する、老朽化した灌漑用水路の維持管理用機材を更新することにより、同水路の適切かつ効率的・効果的な維持管理を実現し、水資源の効率的な利用とキルギスの農業生産性の向上に寄与するもので、SDGsゴール2(飢餓をゼロに)に貢献します。

署名の様子

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 キルギス共和国
案件名 灌漑用水路の運用及び維持のための機材整備計画(The Project for the Improvement of Equipment for Irrigation Channel Operation and Maintenance)
供与限度額 10億8,700万円
実施予定期間 24ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 農業水資源地域開発省
対象地域・施設 キルギス全土
具体的事業内容(予定) 1 施設整備/機材調達
エクスカベーター(26台)、ホイールローダ(1台)、 ダンプトラック(7台)、移動修理車(2台)、トラクタートレーラ(8台)
2 コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネント
詳細設計、入札補助、調達監理、初期操作指導、運用指導

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