JICAプロジェクト・ヒストリー「漫画版」特別セミナー ~日本が誇るJICAのプロジェクトから考える、世界の課題と国際協力の在り方~

掲載日:2023.12.20

イベント |

概要

日時:2023年12月13日(水)19:00~(18:30受付開始)
会場:ヒカリエ 8/COURT (ハチ コート) 
主催:JICA

登壇者情報

・古川光明 様
静岡県立大学 国際関係学部教授
プロジェクト・ヒストリー「漫画版」

・阿部玲子 様
株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル 執行役員
インド現地法人Oriental Consultants India(OC India)取締役会長
プロジェクト・ヒストリー「漫画版」

内容

JICAでは、日本が誇る国際協力事業の感動の軌跡と成果の数々をまとめた、プロジェクト・ヒストリー「漫画版」を刊行しており、その漫画を利用しセミナーを実施しました。

インドの首都「デリー」に地下鉄を敷設するために派遣され、文化の壁や仕事の進め方の違いに悩みながらひとりの日本人女性として活躍された阿部玲子氏と、独立したばかりの多民族国家の南スーダンで、バラバラだった国民をひとつにするための全国スポーツ大会を開催し、オリンピック参加までの道のりに携わられた古川光明氏をお招きし、ご講演いただきました。

阿部氏はデリーメトロ建設のご経験に基づく臨場感のあるお話で、キャリアや協力の意義、やりがい、「インドあるある」も交え、デリーメトロからインド新幹線支援への広がりなどもお話しいただきました。

古川氏は「国際協力」という言葉から強くイメージされない「平和構築×スポーツ」というテーマについて、社会的な背景や、必要性、全国スポーツ大会の実施による国民統合意識の向上、効果などをお話しいただきました。

イベントには学生や若手を中心に約70人が参加、ダイアログセッションでは参加者がスマホからコメントを入力し、そのコメントに登壇者が回答するという手法を取り議論が深められました。

「海外業務で困難に直面した時の対処法は?」とのお題に、阿部氏は、「コンサルタントはクライアントである現地政府、現地の住民、工事を行う業者、すべての関係者に対して中立な立場でプロジェクトを遂行します。バランス感覚とコミュニケーション能力が重要と考えています。」とコメントしました。また、阿部氏は海外での支援では「日本を忘れない、でも日本を持ち込まない」とも発言されました。

講演される阿部氏

講演される阿部氏

講演される古川氏

講演される古川氏