2023年度第2回JICA留学生ネットワーキングセミナー

掲載日:2023.03.12

イベント |

概要

会議名:2023年度第2回JICA留学生ネットワーキングセミナー
開催日: 2024年2月26日(月)~2月28日(水)
主催: JICA
場所:大田区産業プラザPiO他

主な参加者

  • 2022年度来日のJICA留学生
  • 北岡伸一 JICA特別顧問
  • モンテ・カセム 国際教養大学学長
  • 鵜尾雅隆 至善館副学長

背景・目的

2022年度に日本の大学院に入学したJICA 留学生約 1,000 名を対象に、リーダーシップをテーマに3日間のネットワーキングセミナーを開催しました。
対面では、73大学85ヵ国から約440名が参加し、国・地域や大学を超えたネットワークが形成されました。

内容

北岡特別顧問の挨拶では、これまで世界各地を訪問した際に日本での留学後大臣や教育機関等で大きな役割を果たしている帰国生の活躍事例も紹介し、参加留学生に、日本での留学の成果を発揮し、各国のリーダーとなった帰国生と、将来再会することを心より期待していることが伝えられました。

帰国留学生2名がオンラインで登壇し、帰国後の研究成果の活用、帰国後の日本との関係性について報告された他、後輩留学生に対して残りの留学生活に係るアドバイスがなされました。

国際教養大学のモンテ・カセム学長による「Inclusive Innovation in Nurturing Next Generation Leaders」の講義では、気候変動、環境・スマートモビリティ、健康と高齢化社会をケースに、これからはインクルーシブなイノベーションが必要であり、リーダーは知識と時間軸を意識し、同じ目的をもつ適切なパートナーを探すことが求められると伝えられました。

至善館鵜尾雅隆副学長の「Designing Leadership for Creating Collective Impact」の講義では、経済成長を遂げても社会課題は次から次に出てくる、正解のない不確実な現代において自分自身がリーダーとしてどうありたいかが重要であると共に、チェンジリーダーの共通点は海外経験があると主張しました。海外での経験を通じて自身や母国の強みを把握しているので、理想的なリーダーとは何か考える旅を続けて欲しい、とのメッセージが伝えられました。

JICA留学生は、日本での学びを踏まえ、帰国後母国で、知日派・親日派のトップリーダーとして活躍し、両国間の関係が中長期的に維持・強化されることが期待されています。今回、国・地域を超えて形成されたJICA留学生同士のネットワークは、今後の世界が直面する様々な課題に対する解決の一助に資すると考えます。
JICAは留学生のネットワークを強化するために、今後も本セミナーを定期的に開催する予定です。

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北岡JICA特別顧問の挨拶

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質疑応答に参加した留学生との記念撮影