中南米投資フォーラム(LatAm Investment Forum)

掲載日:2023.09.12

イベント |

概要

イベント名:中南米投資フォーラム(LatAm Investment Forum)
日時:2023年9月12日
場所:日本・東京

主な参加者

ブラジル大使館、チリ大使館、日本企業、Partia社、JICA(民間連携事業部海外投融資課)

イベント内容

2023年9月12日、中南米のプライベート・エクイティ・ファームであるPatria社主催の「中南米投資フォーラム(LatAm Investment Forum)」が東京で開催されました。日本国内での中南米市場関連の大規模なフォーラムが少ない中、多くの日本企業関係者が参加しました。フォーラムでは中南米地域の経済成長のポテンシャルや投資環境が在京大使館などから紹介され、中南米地域への投資に向けた貴重な情報提供の機会となりました。

JICAはこれまでに中南米地域向けの海外投融資事業を数多く実施してきましたが、最近ではブラジルのドトル・コンスルタ社に対し、Kamaroopin社(※本フォーラム主催のPatria社傘下のグロース・エクイティ・ファンド)と共にブラジルの低中所得者向け医療アクセス改善事業に出資しています。このインパクト投資は、9月21日のG7保健フォローアップ・サイドイベントで岸田総理からも言及され、ブラジルのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の拡充が期待されるものです。

ブラジル「医療アクセス改善事業」に対する出資契約の調印(海外投融資): AIを活用した効率的なオペレーションにより、低中所得者向けプライマリケアを提供するヘルステック企業へのインパクト投資 | ニュース・メディア - JICA

令和5年9月21日 G7保健フォローアップ・サイドイベント 岸田総理スピーチ | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)

スピーカーとして本フォーラムに参加したJICA民間連携事業部海外投融資課の安村課長は、上記のインパクト投資といった事業例を紹介するとともに、投資環境が整備され日本との関わりが深い中南米地域に対し、気候変動、農業、医療等の開発課題の解決に向けた事業を積極的に実施していく旨を述べました。

中南米地域は広大な国土に、自由・民主主義といった普遍的価値をもつ国々、鉱物・エネルギー資源や食料の供給源が集積した巨大な成長市場です。日本にとっては213万人の日系人をはじめとする歴史的なつながりに加え、太平洋を挟んだ地理的な隣人でもあります。JICAは同地域の安定的で強靭な社会・経済のための開発や、防災等地球規模課題の解決、日系人社会との連携など、様々協力を長年にわたり実施してきました。

JICAはこれまでの中南米地域との協力で培った信頼関係を活用し、同地域の持続的な発展のため、更なるパートナーシップの深化を通じた民間企業との共創を目指していきます。

インタビューセッションの様子(右側が安村課長)

インタビューセッションの様子(右側が安村課長)