「アジア・アフリカに関するラテンアメリカ研究者協会」国際会議における伊丹敬之先生(前国際大学学長)の基調講演(JICAチェア)

掲載日:2023.12.18

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2023年11月20日(月)から「アジア・アフリカに関するラテンアメリカ研究者協会」第18回国際会議(隔年開催)がコスタリカで開催され、中南米地域において日本をはじめアジア・アフリカ地域に関する研究を行っている大学教員、研究者約200名が集まりました。

今回、同会議の場を活用し、伊丹敬之先生(前国際大学学長)に基調講演を実施して頂きました。

伊丹先生は日本研究講座(JICAチェア)事業の一環として、放送大学学園との共同制作シリーズ番組「日本の近代化を知る」「第4章:経済成長と日本的経営」の講師を務めて頂いています。伊丹先生の講演を通じて、自国の伝統とアイデンティティを損なうことなく、欧米とは異なる日本の近代の開発経験、モデルに関して、一層の関心が中南米地域の大学教員、研究者の間で高まることが期待されます。

基調講演の概要

(1)国際会議の概要

  • 学会形式に則って8つの分科会が設定され、各分科会ではメキシコ、アルゼンチン、コロンビア等の研究者から、様々な研究成果の発表が行われました。
  • 国際会議:2023年11月20日~24日
  • 開催場所:コスタリカ大学(3日間) 、ラテン大学(2日間)

(2)基調講演(11月24日の基調講演)

  • 11月24日(金)
  • 登壇者:伊丹敬之先生
  • 演題:「Peoplism : Japanese-style Capitalism and Corporate Governance」

【11月24日、伊丹先生の基調講演】

【11月24日、伊丹先生の基調講演】

又、ナショナル大学・コスタリカ外務省の共催で、伊丹先生への講義の要望があったので、11月27日にも若手外交官、ナショナル大学教職員を対象に「Economic Growth and Japanese-Style Management」の演題で講義を実施して頂きました。

【11月27日、外務省研修所での伊丹先生の講義】

【11月27日、外務省研修所での伊丹先生の講義】

JICAチェア関係者による情報交換会

アジア・アフリカ研究者ラテンアメリカ学会の第18回総会がコスタリカで開催されることとなり、それを好機と捉え、中南米各国でJICAチェアの推進に携わっている教員・研究者に対して同学会への参加を勧奨・支援し、学会での伊丹先生による講演に加え、JICAチェアの展開事例紹介や今後の講師派遣等を含む中南米域内協力に係るアイデア・意見交換を行うため、各国JICAチェア担当教員等による情報共有のセッション を設けました。

同情報共有会では、アルゼンチン、ボリビア、チリ、コスタリカ、エクアドル、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パラグアイの 9カ国のJICAチェア関係者が参加し、 本部担当者の事業説明の後、担当教員等の域内ネットワーク形成、JICAチェア実施大学毎のコース・セミナー等の計画・提案等のリスト化や 他国との情報共有の体制作り、 各大学の優秀学生を対象とする域内・本邦でのワークショップや集中コースの開催、教材や資料の共有を促進するサイト開設とJICAの支援等、様々なアイデア・提案が出され、活発な意見交換がなされました。又、学会会員との連携も深まり、今後のJICAチェアの域内協力の促進に寄与する非常に良い機会となりました。

【11月24日、本部担当者によるプレゼン】

【11月24日、本部担当者によるプレゼン】

【各国のJICAチェア関係者一同】

【各国のJICAチェア関係者一同】