モンゴル・ウランバートルにて、日本とモンゴルの高専生や大学生を対象としたDXビジネスコンテスト「DXCUP2024」を開催しました。

掲載日:2023.12.26

イベント |

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日付:2023年12月9日(土)
場所:ウランバートル市 Blue Sky Hotel

2023年12月9日(土)、モンゴル及び日本のDX普及・ICT・デジタル工学系人材の育成を目的とし、モンゴルの社会課題解決に資する、 DX技術を用いたビジネスプランコンテストDXCUP 2024 を開催しました。全国の高等専門学校、大学等の学校に在籍する学生から募集した結果、約60チームの応募があり、一次選考を勝ち抜いたモンゴルの9チーム、和歌山大学とモンゴル高専の共同1チーム、北海道の3チームの計13チームが12月9日の本選に出場しプレゼンテーションを行いました。審査の結果、優勝はAI技術を活用した家畜のモニタリングを提案したモンゴル高専の学生チームとなりましたが、その他の参加チームからもモンゴルの社会課題解決に資する様々なアイデアが提示されました。
また、今回、13チームのうち、4チームは日本からの参加(和歌山大学とモンゴル高専の合同1チーム、北海道大学2チーム、はこだて未来大学1チーム)となりました。プレゼンテーション審査終了後の交流会では、両国の学生同士で、世界の開発課題を一緒に解決するために何ができるかといった議論が、夜遅くまで続きました。

イベント概要

イベント名 DXCUP2024
目的 モンゴル及び日本のDX 普及・ICT・デジタル工学系人材の育成
主催 モンゴル教育・科学省、モンゴル技術カレッジ連盟
共催 JICA、モンゴル科学技術基金、Kite Accelerator LLC、DX MONGOLIA
後援 一般社団法人日本ディープラーニング協会、一般社団法人五反田バレー、品川区、独立行政法人国立高等専門学校機構
協賛 シルバースポンサー:TAB Solution LLC
ブロンズスポンサー:Gerege Systems LLC、USP Mongolia LLC
その他:Nasha Tech LLC、(株)日本AIコンサルティング
技術協賛 AND Global LLC、Dentsu Data Artist Mongol LLC、MobiCom Corporation LLC、Exponential Zaisan Partners
応募資格 全国の高等専門学校、大学、職業訓練校等の学校に在籍する学生
※大学修士・博士課程の学生は対象外
スケジュール ・2023年 9月 4日~10月 11日:募集期間
・2023年 10月 11日~10月17日:本選出場 13チーム選定
・2023年 10月18日~12月8日:プロトタイプ制作(計 3 回のフィードバックセミナーを実施)
・2023 年12月9日:本選開催
賞金 ・1位チーム:6,000,000 MNT
・2位チーム:4,000,000 MNT
・3 位チーム:2,000,000 MNT

上位入賞チーム

チーム名(順位) 学校名 発表内容
Moko 2 モンゴル高専 モンゴルの遊牧民のために、AIを利用していつでも簡単かつスムーズに家畜を管理するためのIoT
Axleth 科学技術大学ICT学校と金融経済大学の合同チーム IT業界におけるアウトソーシングの難しさを解決するために、自動でアジェンダ(計画)を作成するAIプラットフォーム
Soft Tech 新モンゴル技術私立大学 モンゴルでは細菌感染で死亡する人が多いが、その理由は検査結果を出るまで時間がかかってしまうからである。この問題を解決するための、検査結果を素早く明確に提示してくれるAIサービス

その他出場チーム(順不同)

チーム名(順不同) 学校名 発表内容
Erdenet Divers 科技大Erdenet校 モンゴルでは都市部と地方部をつなぐ道路が損傷していることが多く、その結果、交通事故により死亡する人も少なくない。この問題を解決するための、壊れた道路箇所と運転手の集中がなくなった際に、注意喚起してくれるAI・IoT機械
Guardians of Risk 科技大付属高専 病院内において車椅子の患者が目的の場所(診察室など)にたどり着けるよう、AIが自動でナビゲートしてくれる(他国と比べて安価な)AI車椅子
Deep Mind 新モンゴル高専 心臓病患者の心拍数について、正確に測定することは難しいが、医師が正確に診断できるようサポートするAIサービス
Unranked 科学技術大学ICT学校 聴覚障害者などがIoT手袋をはめることで、手話を言語に変化してスピーカーでアナウンスしてくれるIoTサービス
Khangarid 科学技術大学ICT学校と国立大学の合同チーム モンゴルは渋滞が多く、救急車を呼んでもすぐに到着しないため、救急車の手配の効率化を図り、救急の工程全体をマネジメントするシステム
Gradient Descent 科学技術大学ICT学校 温室に育てられたトマトなどの野菜を自動で収集してくれる、(他国と比べて安価な)IoT/AI機械
Wakadyan Moko bear 和歌山大学とモンゴル高専の合同チーム 室内温度をはじめ、これまで活用されてこなかったデータをセンサーで取得するなど、様々な情報を自動で取得するIoT機械
Fun はこだて未来大学 遊牧民が抱える「商店・教育機関・医療機関が遠く、高い水準でサービスを享受できないこと」と、「収入源である牧畜業は環境に左右されやすいこと」の二つの課題を解決するためのIoT機械
Fuku Silver 北海道大学 LLMと生成AIによる低認知負荷コンテンツの生成による、認知症支援の娯楽コンテンツの制作ツール
Challenge Pizza 北海道大学 創造性・主体性を育みながらもビジネスが学べるAI搭載型のカードゲーム