2023年度第1回JICA留学生ネットワーキングセミナー

掲載日:2024.01.16

イベント |

概要

会議名:2023年度第1回JICA留学生ネットワーキングセミナー
開催日: 2023年12月20日(水)~2023年12月22日(金)
主催: JICA
場所:大田区産業プラザPiO

主な参加者

2023年度来日のJICA留学生
田中明彦  JICA理事長
遠藤和也  外務省国際協力局局長
大西隆   東京大学名誉教授/国際教養大学理事/一般財団法人国土計画協会会長
梅宮直樹  上智大学グローバル教育センター教授 
渡辺眞里子 JICA東京カウンセラー/臨床心理士

背景・目的

2023年秋に日本の大学院に入学したJICA留学生に対し、JICA留学生として期待される役割や留学期間から帰国後を見据えた目標の設定、JICA留学生同士及びJICAとのネットワーク構築を目的として、3日間のネットワーキングセミナーを開催しました。
89ヵ国、77大学より634名のJICA留学生が一堂に会し、国・地域や大学を超えたネットワークが形成されました。

内容

田中理事長の挨拶では、世界的な複合危機における日本留学の意義と重要性が強調されると共に、遠藤外務省国際協力局長の挨拶では、JICA留学生が、留学という機会を最大限活用して、日本のスペシャリストとなり自国及び日本との二国間関係における貴重な財産になってもらいたいとの期待が表明されました。

国際教養大学理事で一般財団法人国土計画協会会長の大西隆先生による「Expectation towards Students who Study in Japan」の講義では、日本の大学及び研究室の特徴の説明に加え、日本留学を有意義なものとするために、専門分野の研究に加え、日本の文化、社会、歴史を学び、多くの日本人と友達となり、日本人に世界で何が起きているのか目を開かせるような刺激を与えてほしい、とアドバイスされました。

上智大学グローバル教育センター梅宮直樹教授による「JICA留学生として留学期間中に達成すべきパーソナルゴール」の講義では、JICA開発大学院連携構想は、母国と日本との関係強化、日本の大学及び企業とのネットワーク構築も期待されているため、専門分野での研究に加え、短期、中期、長期の目標を来日当初に定め、同目標を意識しながら留学生活を送る必要がある旨説明されました。
JICA東京渡辺眞里子カウンセラーによる「異文化である日本の社会・文化の理解促進」では、来日約3ヵ月経過してのカルチャーショック、メンタル不調を感じる際には、早めに周囲に相談するようアドバイスがありました。

JICA留学生は、日本での学びを踏まえ、帰国後母国で、知日派・親日派のトップリーダーとして活躍し、両国間の関係が中長期的に維持・強化されることが期待されています。今回、国・地域を超えて形成されたJICA留学生同士のネットワークは、今後の世界が直面する様々な課題に対する解決の一助に資すると考えます。
JICAは留学生のネットワークを強化するために、今後も本セミナーを定期的に開催する予定です。

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遠藤外務省国際協力局長のご挨拶

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田中理事長のご挨拶

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代表留学生2名の発表に対する田中理事長からの講評の様子

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総勢634名のJICA留学生との集合写真