【終了】シンポジウム「ASEAN+3における人間の安全保障の実践:研究と実務からの提言」

掲載日:2018.09.28

イベント |

イベント内容

人間の安全保障は、1994年に国連開発計画(UNDP)「人間開発報告書」で提示されて以降、その“概念”について整理が進みつつあります。一方、“実践”についての探求は同程度には進んでいません。このような問題意識のもと、JICA研究所は研究案件「東アジアにおける人間の安全保障の実践」を2013年より実施し、5年をかけて、各国に拠点を置く研究者や実務者36名と共に、人間の安全保障の概念が“各国固有のコンテクストの中でどのように具体的に理解され”“実践されている”かを探求しました。

このうち、“実践”の研究成果をまとめた書籍「Human Security and Cross-Border Cooperation in East Asia」が米国のパルグレイブ・マクミラン社より発刊されます。同書籍では、人間の安全保障に対する脅威として、四川大地震(中国)、東日本大震災(日本)、紛争地アチェの地震・津波(インドネシア)、サイクロン・ナルギス(ミャンマー)、ヨランダ台風(フィリピン)、エボラ出血熱への対応(中国と西アフリカ)、土地収奪(カンボジア)、ミンダナオ紛争(フィリピン)、難民受入(韓国)、人身取引(ASEAN各国)の10事例を取り上げて論じています。またJICA研究所では、同研究から得られた実務への示唆をポリシーノート(和英)にまとめ、発刊する予定です。

本シンポジウムでは書籍「Human Security and Cross-Border Cooperation in East Asia」の編著者をお招きし、書籍及びポリシーノートに基づいて、今後の人間の安全保障の実践についての議論を深めます。

プログラム

14:00-14:05 開会挨拶(萱島信子JICA研究所所長)
14:05-14:30 基調講演「人間の安全保障 ‐ 理論と実際」(田中明彦政策研究大学院大学学長/JICA研究所特別招聘研究員)
14:30-14:45 書籍紹介「Human Security and Cross-Border Cooperation in East Asia」(峯陽一同志社大学教授/JICA研究所客員研究員)
14:45-15:25 パネルディスカッション
15:25-15:55 質疑応答
15:55-16:00 閉会挨拶(藤田安男JICA研究所副所長)

登壇者
田中 明彦 政策研究大学院大学学長/JICA研究所特別招聘研究員
カロリーナ・ヘルナンデス フィリピン大学名誉教授
ウンミ・キム 梨花女子大学校教授
レン・シャオ 復旦大学教授
峯 陽一 同志社大学教授/JICA研究所客員研究員

司会・モデレーター:武藤 亜子 JICA研究所主任研究員

問い合わせ

独立行政法人国際協力機構 JICA研究所(担当:甲野)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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