【終了】シンポジウム「人道危機、その時、人道と開発の連携を超えた支援をどう行うか。—武力紛争と自然災害の事例比較から見えてきたことー」

掲載日:2019.06.04

イベント |

イベント内容

近年、自然災害や武力紛争、気候変動そして様々な危機が、国境を越えた大規模な人的被害をもたらしています。こうした人道危機への対応は、直接被害を受けた国だけではなく、国際社会が取り組むべき課題といえます。

1991年の国連総会決議46/182以降、「緊急支援から復興そして開発に至るまでの連続的実施」の必要性が指摘されてきました。つまり、危機発生時には緊急人道支援を提供するだけでは不充分であり、予防と開発を早期に開始することも強く求められています。これは、人道と開発といった伝統的な援助区分を超え、多様なアクター間の更なる協力の必要性にも繋がっています。にも関わらず適切なアプローチは見つかっておらず、援助機関も模索し続けています。

人道と開発の連携を進展させることを主要課題の1つとして掲げた2016年の世界人道サミットに続き、JICA研究所は書籍 “Crisis Management Beyond the Humanitarian-Development Nexus”を英国Routledge社より2018年に出版しました。本書は、武力紛争と自然災害の事例比較を行った3年間の研究プロジェクトの成果を集約したものです。本シンポジウムでは、本書の編著者から調査結果をご紹介した上で、主に人道、紛争、平和、そして災害管理にかかわる研究者や実務者向けに、今後の危機対応のための視座を議論します。

プログラム

14:00~14:05 開会挨拶(大野泉 JICA研究所研究所長)
14:05~14:25 基調講演「人道危機対応における人道と開発の連携」(長有紀枝 立教大学教授/NPO法人難民を助ける会理事長)
14:25~14:45 書籍紹介(ゴメズ・オスカル 立命館アジア太平洋大学助教/元JICA研究所研究員)
14:45~15:55 パネルディスカッション/質疑応答
15:55~16:00 閉会挨拶 藤田安男(JICA研究所副所長)

登壇者

  • 長有紀枝 立教大学教授/NPO法人難民を助ける会理事長
  • 立山良司 防衛大学校名誉教授
  • 石渡幹夫 JICA国際協力専門員
  • 平林淳利 JICA国際協力専門員
  • ゴメズ・オスカル 立命館アジア太平洋大学助教/元JICA研究所研究員

*コメンテーター:小美野剛 チャーチ・ワールド・サービス(CWS)ジャパン事務局長
*モデレーター:武藤亜子 JICA研究所主任研究員

問い合わせ

独立行政法人国際協力機構 JICA研究所(担当:甲野)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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