「平和を目指し土地・不動産問題に挑む」 書籍出版記念セミナー(米国)

掲載日:2014.09.17

イベント |

イベント内容

JICA研究所は、研究プロジェクト「紛争後の土地・不動産問題-国家建設と経済発展の視点から」の成果に基づいて2014年5月末英国・ラウトレッジ(Routledge)社から出版された書籍『Confronting Land and Property Problems for Peace(平和を目指し土地・不動産問題に挑む)』の出版を記念したセミナーを、米国・ワシントンDCで国際移住機関(IOM)、米国国際開発庁(USAID)との共催により開催します。

暴力的紛争を経験した国では、脆弱なガバナンス、難民・国内避難民の流出入、恣意的な政策等により、人々の生活に直結する土地などの不動産をめぐる紛争が特に起こりやすい状況が存在しています。このため、土地・不動産問題の適切な解決・管理は、人々の生活を安定させ、国民の目から見た国家の正当性を確保するために、また包摂的な経済発展によって国民の生活を向上させるために重要です。

上記書籍『Confronting Land and Property Problems for Peace』では、こうした問題意識に基づき、紛争影響国における土地など不動産問題の実態と当該国政府や国際社会の対応を分析すると共に、それを特に長期的な平和構築の観点から評価し、平和の確立のために何が必要なのかを明らかにしようと試みたものです。分析にあたっては8ヶ国*を選定し、比較事例分析を行っています。
(*事例分析対象8ヶ国:南スーダン、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コロンビア、カンボジア、東ティモール)

セミナーでは、書籍の編集・執筆に携わった研究者がその内容について紹介し、JICA内外の有識者および一般参加者と意見交換を行う予定です。

【発表者】
武内 進一(アジア経済研究所地域研究センター次長/JICA研究所元客員研究員)
片柳 真理(広島大学准教授/JICA研究所元主任研究員)

【討論者】
Timothy Fella, Land Tenure and Conflict Advisor, USAID
Deborah Isser, Senior Counsel, Program Manager, Justice for the Poor, the World Bank Group
Peter Van der Auweraert, Head of the Land, Property and Reparations Division, IOM Geneva

※本書籍についての詳細はJICA研究所ウェブサイトをご覧ください。

申込み方法

以下の共催団体(IOM)問い合わせ先に、英語にてご連絡下さい。
メール:IOMWashington@iom.int 電話:+1-202-862-1826(内線227)

問い合わせ先

上記申込先に英語にてお問い合わせください。