JICA研究所 公開シンポジウム「Climate Change Adaptation and International Development:気候変動に対する国際協力の展望」 (後援:環境省)

掲載日:2011.02.01

イベント |

イベント内容

JICA研究所は、アジアおよびアフリカの気候変動における適応策の事例や、適応策への国際的な取り組みをまとめた書籍、「Climate Change Adaptation and International Development」を出版しました。今般、書籍の出版報告を兼ねて、気候変動適応策に対する国際協力の取り組みと、今後の展望について焦点をあてたシンポジウムを開催します。

気候変動に対する取り組みには、温室効果ガスそのものを削減して被害を緩和させる「緩和策」と、気候変動による影響を軽減させるために私たちの社会経済システムを適応させる「適応策」があります。こうした取り組みが「待ったなし」との認識が広まり、世界各国での取り組みが開始されています。しかしながら、COP16においても明確な削減目標が設置されず、国際的な足並みは十分には揃っていない状況です。今後も気候変動による影響の拡大が懸念されており、気候変動の「緩和策」、「適応策」合わせて重要な課題となっています。

今回の書籍で取り上げた気候変動による「適応策」は、開発途上国、特にアフリカなどの後発開発途上国で重要な意味を持っています。開発途上国の多くの地域では、社会基盤(インフラ等)整備が未だ不十分であり、自然環境に大きく依存した社会が形成されているため、気候変動による影響を最も受けやすいといわれています。そうした状況から、開発途上国では災害に対する適応能力も低いため、何らかの「適応策」を講じなければ、大きな経済的・社会的損失が生じることも予想されます。本シンポジウムでは、開発途上国における「適応策」の事例を紹介し、課題や問題点を取り上げながら、今後の国際協力への在り方を探っていきたいと思います。

関連研究領域:
環境と開発/気候変動

関連研究プロジェクト:
開発途上国における気候変動適応策と緩和策の研究

■プログラム(調整中につき、変更の可能性があります。)

13:30 – 13:40 開会あいさつ
恒川惠市(JICA研究所 所長)

13:40 – 14:00 気候変動適応策と国際協力:書籍“Climate Change Adaptation and International Development” の目的と概要
藤倉良(法政大学 教授、JICA研究所 客員研究員)

セッション1 途上国における適応策の事例研究

14:00 – 14:20 気象モデルを用いた気候変動予測への取り組み:アジア諸国の事例
楠昌司(気象研究所 室長)

14:20 – 14:40 アフリカにおける適応策の事例:アフリカ農村の事例
高間剛(JICA専門家)

14:40 – 14:50 質疑応答

セッション2 気候変動政策と国際協力

14:50 – 15:10  気候変動に対する国際的な取り組みとJICAの役割:COP16をふまえて
升本潔(JICA地球環境部気候変動対策室)

15:10 – 15:30 国際社会における適応策と緩和策に関する議論:COP17に向けて
久保田泉(国立環境研究所 主任研究員)

15:30 – 15:40 質疑応答

15:40 – 15:50 閉会あいさつ
加藤宏(JICA研究所 副所長)

申込み方法

シンポジウムへの参加をご希望される方は、下記の「参加申し込み」ボタンから、参加申し込みフォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください
お申込人数が定員に達し次第、締め切りとさせていただきますので、予めご了承くださいますようお願い致します。

問い合わせ先

JICA研究所
公開シンポジウム「Climate Change Adaptation and International Development:気候変動に対する国際協力の展望」事務局(担当: 野田、豊)
E-mail:Noda.Koji@jica.go.jp,Toyota.Tomoyo@jica.go.jp
TEL:03-3269-2357 FAX:03-3269-205
[受付対応時間]
月~金曜日:午前9時30分~午後5時45分 休業:土日祝日