英文書籍『二つの危機、異なる結果——東アジアとグローバル金融』出版記念セミナー

昨年12月、JICA研究所の研究成果に基づく英文書籍、Two Crises, Different Outcomes: East Asia and Global Finance『二つの危機、異なる結果——東アジアとグローバル金融』が、米国のコーネル大学出版局（Cornell University Press）から刊行されました。
この本の基になっているのは、アジア諸国や米国から政治学者と経済学者が参加した共同研究プロジェクト、「東アジア通貨危機からの回復の政治経済学」です。
JICA研究所では、来る2月2日（月）、この書籍の出版を記念してセミナーを開催します。セミナーでは、編者であるカリフォルニア大学バークレー校のT・J・ペンペル教授と政策研究大学院大学の恒川恵市教授（元JICA研究所所長）が、同書の紹介を行う予定です。
東アジア諸国における政治と経済の関係や、同地域の今後の発展可能性に関心のある方は是非、今回のセミナーに御参加下さい。

10:00　　　 　登録開始
10:30-10:40　出版の経緯.....岡部恭宜（JICA研究所主任研究員）
10:40-11:05　書籍全体の議論.....T・J・ペンペル（カリフォルニア大学バークレー校教授）
11:05-11:30　各章の紹介.....恒川恵市（政策研究大学院大学教授）
11:30-12:00　質疑応答

1997−98年に発生したアジア通貨危機が東アジア諸国に甚大な経済的損失をもたらしたのに対し、2008−09年の世界金融危機の影響が軽微にとどまったのはなぜなのか。また、東アジア諸国が世界金融危機を乗り越えたことは、第二の「東アジアの奇跡」を予兆するものなのか。
同書に通底するこれらの問いに対して、各章の執筆者たちは政治経済学の立場から、東アジアの一ヶ国または複数国を取り上げて分析を行っています。
執筆者たちが焦点を当てているのは次の5つです。それは、国家の開発戦略とグローバル金融との衝突、政府とビジネスとの密接な結び付き、各国経済のレジリエンス、08−09年危機が米国や欧州諸国の内側から発生したこと、そして世界金融危機後の持続的成長の可能性です。

Introduction: Crises, Corrections, and Challenges
T. J. Pempel and Keiichi Tsunekawa

Conclusion: Toward a Second East Asia Miracle?
T. J. Pempel and Keiichi Tsunekawa

※ この書籍の詳細については、JICA研究所およびコーネル大学出版会のウェブサイトをご覧ください。

下のお申込みボタンよりお申込みください。

JICA研究所（担当：坂巻、堀井）
E-mail：ditas-rsunit@jica.go.jp　TEL：03-3269-2959