プロジェクト・ヒストリー刊行セミナー『森は消えてしまうのか?エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録』-物語の力:プロジェクト・エスノグラフィーの可能性-

掲載日:2015.05.28

イベント |

イベント内容

プロジェクト・ヒストリー刊行セミナー

『森は消えてしまうのか?エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録』
-物語の力:プロジェクト・エスノグラフィーの可能性-

JICA研究所では、JICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析して書籍としてまとめた「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第11弾として、『森は消えてしまうのか?エチオピア最後の原生林保全に挑んだ人々の記録』を刊行しました。本書の出版記念セミナーをJICA研究所・地球ひろばの主催、なんとかしなきゃ!プロジェクトの協力で開催いたします。

本書は、エチオピアで2003年から2012年まで実施された森林保全プロジェクト「ベレテ・ゲラ参加型森林管理プロジェクト」について、まとめたものです。著者は、プロジェクト・エスノグラフィー(一人の「外部者」が対象となるプロジェクトを観察し、それを観察者の視点から「再構築」する試み)の手法を用いて、現場の試行錯誤や課題を丹念に聞き取り、一つの物語にまとめました。

本セミナーでは、著者の松見 靖子氏に、本書を書くに至る経緯、プロセスの振り返り、発見、伝えたかったことなどについてお話頂くとともに、アジア経済研究所の佐藤 寛氏に、文化人類学・社会人類学発の調査手法「エスノグラフィー」が、開発プロジェクトにもたらすものについて、解説して頂きます。さらに、本書の登場人物として描かれた専門家やJICA関係者の声を通じて、プロジェクト・エスノグラフィーによる「物語の力」の可能性を探ります。

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講師

松見 靖子氏(本書著者)
【略歴】大学卒業後勤めていた不動産開発企業を退職、イギリスで環境政策を学ぶ。その後、エリトリア農業省環境管理計画事務局でのボランティア活動をきっかけに、本格的に開発協力に関わるようになる。国連食糧農業機関(FAO)、JICAなどで参加型自然資源管理、農村開発、人材育成分野の技術協力に従事。2011年からコンサルタントを務める傍ら、開発援助現場の記録を「プロジェクト・エスノグラフィー」として残すことに取り組んできた。

佐藤 寛氏(アジア経済研究所 上席主任調査研究員)
【略歴】1981年アジア経済研究所入所。イエメン共和国サナア大学客員研究員、研究支援部長、開発スクール(IDEAS)事務局長、研究企画部長などを経て現職。2011-2014年国際開発学会会長。専門は開発社会学、地域研究(イエメン、エリトリア)、援助研究、日本の開発経験研究。

西村 勉氏(有限会社 アイエムジー パートナー)
【略歴】大学卒業後、民間会社での勤務を経て1993年から2年間青年海外協力隊参加(ヨルダン)。帰国後、建設コンサルタント会社勤務、カナダでの大学院留学、国連開発計画(UNDP)での勤務を経て、2005年より現職。自然資源管理、農業・アグリビジネス開発、農村開発等のODA案件に従事している。

安藤 直樹(JICAインドネシア事務所所長)
【略歴】1987年国際協力事業団(JICA)入団。ザンビア事務所所員、エチオピア事務所次長、政策研究大学院大学特任教授、企画部次長などを経て現職。

上記書籍の紹介ページ

申込み方法

問い合わせ先

JICA地球ひろば 地球案内デスク
電話番号:0120-767278 Eメール:chikyuhiroba@jica.go.jp