【終了】プロジェクト・ヒストリー刊行セミナー『未来をひらく道 ネパール・シンズリ道路40年の歴史をたどる』-国際協力を担うエンジニアたち-

掲載日:2016.08.23

イベント |

イベント内容

JICA研究所では、JICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析して書籍としてまとめた「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第14弾として、「未来をひらく道 ネパール・シンズリ道路40年の歴史をたどる」が刊行されました。インドと中国という大国に挟まれ、港を持たない内陸国であるネパールにとって、インドに通じる幹線道路は、モノと人々の移動を確保する重要な生命線です。本書でとりあげているシンズリ道路は、そのネパールの生命線としての役割を果たす重要なインフラとして、我が国無償資金協力の事業として建設されました。

本書は日本の対ネパールODAの黎明期に遡る事業の構想から建設に至る歴史、そしてその実現に貢献した人々のプロフィールと活躍、さらに完成によってもたらされたインパクトについてまとめたものです。シンズリ道路は、その顕著な功績を高く評価され、2015年度「JICA理事長表彰」および、同年度、公益法社団人 土木学会の「土木学会賞(技術賞IIグループ)」を受賞しています。

本セミナーでは、本書の著者と、実際に協力の現場でシンズリ道路の計画と建設に取り組んだエンジニア(土木技術者)を迎えて、シンズリ道路の歴史やインパクトとともに、途上国のインフラ開発で活躍するエンジニアに求められる技術、知識、経験、チャレンジとやりがいについてお話いただきます。

講師

新開 弘毅氏(日本工営株式会社)
【略歴】1969年日本工営入社以来、マレーシア、ネパール、タンザニア、インドネシア等多数の海外における道路及び都市交通に係わるマスタープラン、開発調査、道路計画、施工監理、維持管理などに従事。シンズリ道路に関しては1986年に実施した開発調査に参加して以来、工事監理の支援および工事完了時の維持管理強化プロジェクトに参加し、シンズリ道路プロジェクトに30年近く関わってきた。

片桐 英夫氏(日本工営株式会社)
【略歴】1965年日本工営入社、主に国内の道路・橋梁・トンネルの調査・設計・施工監理に従事し、この間にインドネシア、タイの案件にも従事。2000年から2013年までシンズリ道路開発事務所でプロジェクト・マネージャーを務め、その後も道路のODA案件に従事している。2015年に小沢海外功労賞を受賞。

山下 佳久氏(日本工営株式会社)
【略歴】1975年から国内の高速道路の施工管理、道路設計に従事した後、1993年に日本工営入社。ネパールの他、アフガニスタン、ベトナム、パキスタン、スリランカなどでの開発調査、道路計画、工事監理に従事。シンズリ道路との関わりは、1993年のアフターケア調査から始まり、第1工区から第4工区までの全ての基本設計調査に参加するなど、直接・間接的に20年以上に渡っている。

猪狩 哲夫氏(株式会社安藤・間)
【略歴】1981年株式会社間組に入社。以来、国内外の山岳土木工事の調査・設計・施工に従事。海外工事はインドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンなどでダム、トンネル、道路建設を経験。ネパールでは、日本による最初のODAとなったクリカニ水力発電所、ウダイプールセメントプラント建設工事、シンズリ道路第二、四工区などに従事し、最終の第三工区でプロジェクト・マネージャーを務める。工学博士、技術士。

亀井 温子(本書著者、JICA南アジア部南アジア第三課長)
【略歴】民間企業、米国非営利法人勤務を経て、旧国際協力事業団(現JICA)入団。国内事業部、ネパール事務所(2001-2004年)、南アジア部、人間開発部、研究所を経て、現職。2006年、米国コロンビア大学国際公共政策大学院にて、公共経営修士号(MPA)取得。関心分野は、南アジア、教育開発、開発援助の政策・モダリティ(方法)・サービスデリバリー。

対象:ご興味のある方ならどなたでも

問い合わせ

JICA地球ひろば 地球案内デスク
電話:0120-767278 メール:chikyuhiroba@jica.go.jp

申し込み方法

このイベントは終了いたしました。