JICA研究所・地球ひろば共催セミナー「中米の風土病<シャーガス病>との闘いと青年海外協力隊-協力隊員は現場で何を見て、どう行動したのか-」

掲載日:2013.04.11

イベント |

イベント内容

「シャーガス病」とは、中南米特有の風土病で、サシガメという吸血性カメムシを媒介虫として人間が感染する病気です。中南米諸国では患者数が800万人とも900万人とも言われ、貧しい農村部で多くの住民を苦しめてきました。

中米地域でのこの病気の対策に、JICAは1990年代から取り組んできました。サシガメの生態の研究と分布状況の解明にはじまり、家屋に棲みついているサシガメを駆除し、さらにその再発生を抑え込むための監視体制を中米各国に築くまでの技術協力を繰り広げてきました。その過程で、大きな役割を果たしたのが青年海外協力隊員です。地域保健事務所スタッフと集落を巡回し、家屋の訪問調査、住民や小学生への啓発活動、活動データの管理などの支援に、隊員は強みを発揮しました。

このたび、シャーガス病対策協力の歴史を描いた本が出版されたのを機に、その中でも登場する協力隊員や、最近まで現地で活動した方々にお集まりいただき、その経験をお話しいただきます。

まず、JICA中米シャーガス病対策広域アドバイザーの橋本 謙が、中米におけるシャーガス病とその対策、日本の協力などの概要を説明した後、自身も協力隊OBである橋本アドバイザーの司会のもと、中米各国で「シャーガス病対策隊員」として活動した協力隊経験者のクロストークを行います。

日本では耳にする機会のほとんどない中米の風土病対策に乗り出すことになった彼らは、そもそもどんなきっかけで協力隊に応募し、任地で何を考え、どのように活動を展開していったのでしょうか。また、その経験は、現在の進路にどんな形で生かされているのでしょうか。JICAボランティアへの応募を考えている方は、活動事例と帰国後の進路を考える上での参考として、どうぞご参加ください。

パネリスト:
橋本 謙(JICA中米シャーガス病対策広域アドバイザー)
【略歴】
『中米の知られざる風土病「シャーガス病」克服への道』(2013年2月、ダイヤモンド社)著者。
元グアテマラ協力隊員(2000-02年)。

山内 志乃氏 (2004-06年 ホンジュラス協力隊員)
溜 宣子氏 (2006-08年 ホンジュラス協力隊員)
小笠原 禎氏 (2004-06年 ホンジュラス協力隊員)
江越 健太郎氏 (2009-11年 グアテマラ協力隊員)
谷口 翠氏 (2010-12年 エルサルバドル協力隊員)

申込み方法

下記問合せ先まで、電話またはEメールにてお名前、ご連絡先をお知らせのうえ、お申込みいただくか、または下の「お申込みリンクから」ご登録ください。

問い合わせ先

JICA地球ひろば 地球案内デスク
電話番号:0120-767278
Eメール:chikyuhiroba@jica.go.jp

関連リンク