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所長あいさつ

【ケニア事務所長】

東日本大震災で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。ケニアや周辺のアフリカ各国から、数々のお見舞いのメッセージを頂いています。混乱が続くソマリアからも、計画・国際協力大臣を含む2名の閣僚がわざわざJICAケニア事務所にお越しになり、大統領に代わって日本国民に対する哀悼と復興への祈念のメッセージをお伝え頂きました。自国が厳しい状況に置かれながらも、これまでの日本の支援を忘れることなく、日本国民の窮状に思いを致す姿勢には、改めて国際社会の一員としての関係強化の意義に意を強くしました。ケニアの関係各省からも、日本国内の窮状にもかかわらず、ケニア国民のために支援のコミットメントを継続してくれているとして、日本人の持つ矜持への敬意と感謝の言葉が数多く寄せられています。

最近のケニアを取り巻く国内外の環境には色々な変化があります。2010年末に始まった一連の中東暴動の要因に、長期独裁政権や政治的自由の抑圧、格差、若年層を中心とする失業問題があげられていますが、多くのアフリカの国々でも同様の課題を抱えています。ケニアや周辺各国では経済成長が続いていますが、その成長を格差是正、失業率低下につなげ、開発プロセスに弱者を取り込んでいくことが特に重視されています。また、東アフリカ域内を取り巻く環境を見ても、人、モノ、サービス、資本の自由化を目指した共同市場設立の動きが進展しており、一国の開発も国境を越えた広域の枠組みの中で考える必要性は、ますます高まっています。欧米諸国を中心としたこれまでの経済関係も、中国、インドをはじめとした新興アジア諸国を含めて多様化し、開発に関係するアクターも広がっています。すなわち、開発プロセスに脆弱な環境に置かれた人々も巻き込む意味からも、様々な国との関係を強化する意味からも、Inclusive な開発の必要性が再認識されています。

日々変化するアフリカの環境を見据えながら、次なる協力の方向性を常に模索し実践していくこと、これがJICAケニア事務所の課題です。また、目線を人々に向けつつ、人々の生活に具体的な変化を起こすような協力を重視していきたいと考えています。

このホームページを訪れていただいた皆様には、当事務所が所管する国々へのJICAの協力事業をご理解いただくとともに、皆様とともにアフリカ開発の方向性を考えていくことができれば望外の喜びです。今後とも内容の充実を図ってまいりますので、皆様からの積極的なご意見をお待ちしております。

ケニア事務所長
加藤 正明