高倉式コンポスト技術(タカクラ・メソッド)

ステップ1:発酵液をつくる

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その土地で入手可能な発酵食品

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発酵液の撹拌

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果物の皮に付着している乳酸菌や酵母菌を入れる

コンポストに必要な材料

生ごみをコンポストにするためには、発酵菌、放線菌、担子菌が必要です。発酵菌を入手するのは発酵食品からです。日本ではヨーグルトや納豆、米麹、漬物類、キムチ、ドライイーストなどです。海外でも、それぞれの土地の発酵食品が入手できます。放線菌は繊維質を分解します。放線菌は腐葉土に含まれています。森の落ち葉についている白い菌が放線菌です。また、担子菌は木質を分解し、生ごみの堅い繊維分を分解します。きのこは担子菌の塊です。安全性を考えると、市販のきのこがよいでしょう。

発酵食品+砂糖水

発酵液は、発酵菌を効率的に使用するために必要です。まずは、発酵食品と砂糖水を使って作る方法を説明します。これらの発酵食品を大量に増殖させるために、砂糖水のなかに入れます。ただし、腐葉土は雑菌がついているので入れないようにします。砂糖の濃度はなめてみて甘いと感じる程度を入れます。この容器の中に発酵食品ときのこを入れていきます。きのこは石づきのみでいいです。また入れる量は決まっていません。たくさん入れると早く完成し、少ない場合はゆっくりと完成します。全てを入れたらふたをしますが、発酵液中からガスが発生するのでふたは緩めます。3日から5日で発酵菌が増殖します。成功の目安は、甘酸っぱいにおいがすることです。明らかに悪臭がする場合は失敗です。雑菌が入った可能性がありますので、発酵食品と水の衛生状態を確認してください。また、水が原因の場合は、一度水を沸騰させて冷やし、雑菌を減らして使用してください。

野菜・果物+塩水

発酵食品がない国で発酵菌を手に入れるためには、野菜や果物表面についている菌を利用します。野菜や果物類と塩水を使って発酵液を作る方法を説明します。利用する果物は、現地で取れるものを利用します。野菜は根菜類以外の葉物、生もの野菜を使用します。この野菜や果物の皮には乳酸菌や酵母菌が付着しており、植物を外的から守る役割をしています。根菜は土の中の雑菌がついているため、避けた方がよいでしょう。塩水を用意します。塩は1%から2%で、スープ程度の塩分です。この中に、野菜の葉や皮、果物の皮をむいて入れます。果物の中身を入れる必要はありません。全てを入れたらふたをしますが、発酵液中からガスが発生するのでふたは緩めます。 3日から5日で発酵菌が増殖します。成功の目安は、漬物の様な少しすっぱいにおい、アルコールのようなにおいがすれば完成です。

ステップ2:発酵床をつくる

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発酵液と基材を混ぜ合わせる

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水分の調整

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基材をカバーをする

米ぬか・もみ殻

ステップ1で作った発酵液を使い、コンポスト化に必要な発酵床をつくる手順を説明します。基材は、米ぬかともみ殻が1対1が基本ですが、米ぬかが入手しにくい場合は割合を1対2、1対3と減らしても可能です。その代わり、菌の増殖が遅くなりますので、時間をかけるか、濃度の濃い発酵液を作成するとよいでしょう。

稲わら、落ち葉、腐葉土、麦がら、干し草

もみ殻の代わりに稲わら、落ち葉、腐葉土、麦がら、干し草等も利用できます。米ぬかを1割程度加えると菌の増殖が促されます。基材に発酵液を加えてよく混ぜます。必要に応じて水を足しながら適度な水分量に調整します。腐葉土があれば足します。無い場合は落ち葉を多めに入れるとよいでしょう。

水分調整

コンポストの水分は40%から60%が適しています。水分調整の方法としては、まず、発酵床を手に取りギュッと握ります。手を握ったときに水が滲み出ず、手を開いたときに塊ができる状態が適切な水分量です。手を開いたときに、発酵床が塊にならず崩れた場合は水分が40%以下で、逆に手を握ったときに、指のすき間から水が滲み出るときは水分が60%以上になっています。発酵液は基材にムラなく混ぜることが大切です。

発酵

出来上がった発酵床は、虫が入ってこないように通気性のある布でカバーをします。カバーには、麻袋や新聞紙、布などが使用できます。一日経過すると、基材の内容により発熱する場合があります。目安として、表面に白い菌が繁殖してきたら完成です。3日から1週間程度掛かります。ただし、米ぬかが少ない場合は時間が掛かります。これで発酵床は完成です。発酵床は乾燥させると長期間保存することが出来ます。

ステップ3:生ごみコンポスト容器の使い方

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通気性のある容器

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生ごみを入れる

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コンポスト取り出し

生ごみをコンポストに変える手順を説明します。

コンポスト容器

コンポストを家庭で作る場合には容器が必要です。通気性のある容器を使用しましょう。容器には、買い物かごや竹かご、素焼きの陶器や段ボール箱が使用できます。容器の穴が大きい場合は、防虫と中身がこぼれないように、中にカーペットや布、麻袋、ダンボール等を内貼りします。発酵床を容器の6割まで入れます。発酵床の上に新聞紙をかぶせ、カバーをします。カバーは通気性のよい布や麻袋、不織布などがよいでしょう。

生ごみを入れる

生ごみは小さく刻んで容器に入れ、よくかき混ぜます。小さくするほど発酵は早くなります。また、入れるときは水分をしぼって入れると、水分過多になるのを防ぎます。 1日1回コンポストをまぜ、中の菌に空気を供給します。容器にしっかりカバーをして、虫の侵入を防ぎましょう。

コンポスト取り出し

生ごみの分解が順調であれば、コンポスト容器がいっぱいになるまで、3ヶ月程度はかかります。コンポスト容器がいっぱいになったら、一部を取り出します。この時、中のコンポストを全部取り出さないように注意してください。残したコンポストは発酵床としてまた利用しつづけます。そうすることで、ステップ1と2の手順を短縮できるため効率的です。

熟成

取り出したコンポストはすぐには使用できません。中にはまだ分解していない生ごみが残っているので、これらを完全に分解する必要があります。コンポストを取り出して、通気性のよいダンボールや麻袋などに入れておきます。水分をコンポストと同じ40%から60%に保ちながらそのまま2週間置いておきます。