令和5年秋の叙勲受章者の決定(Dr.Eliseu Alves)

2023.11.09

11月3日、日本政府は令和5年秋の叙勲受章者を発表しました。今回、ブラジル農牧研究公社(Embrapa)とJICAによるセラード農業研究協力に大きく貢献頂いたEliseu Alves氏が受章されました。おめでとうございます。
概要は以下のとおりです。
氏名 エリゼウ・ロベルト・デ・アンドラーデ・アルベス
年齢 92歳
住所 連邦区ブラジリア市
勲等 旭日中綬章
国籍 ブラジル

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主要経歴

ブラジル農牧研究公社(Embrapa)元総裁

主な功績

アルベス氏はEMBRAPAに入社し、創設期の組織づくりへの支援を日本に仰ぎ、世界規模での食料危機・日本の安定的な食料調達に係る危機に対応すべく構想された、日伯協力事業である「セラード農業開発研究協力事業」を1977年に実現・開始した。1979年以降はEMBRAPA総裁として陣頭指揮を執り、「日伯セラード農業研究協力第2期事業」(本事業で開発された技術を各入植地に適応させるための開発、普及、発展事業)に繋げた。その成果とし て、世界の食料安全保障、引いては我が国への穀物の安定供給に貢献した。1990年からはEMBRAPA総裁顧問としてEMBRAPAの各総裁を補佐し、長期に渡り戦略実施支援にあたりEMBRAPAを南半球最大の農業研究機関に育て上げた。日伯間農業研究協力では、セラード向け大豆品種の開発を進めるなど、推進役として常に重要な役割を担った。 また、1991年に来日し、EMBRAPA設立及び日伯セラード農業研究事業について講 演を行った。2016年にはEMBARPA総裁顧問として、セラード農業研究及びEMBRAPA組織づくりへの日本の多大な貢献を国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所との共著論文集(英文)に著し、我が国の国際協力の有効性を自らの経験に基づき世界に示し た。学術界における著名出版社から日本の主要な国際協力の功績を示す論文を著したことにより、日本によるセラード開発に対する貢献が世界に広く知られるようになった。

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