PII/IABEEのワシントン協定正式加盟及びJICA技術協力プロジェクト完了セレモニー

2023.07.24

インドネシア技術士会/インドネシア エンジニアリング教育認定機構(PII/IABEE) がワシントン協定総会で正式な加盟団体として認められたこととJICA技術協力プロジェクトの完了を祝ったセレモニーが2023年7月13日、The Westin Hotelにて開催されました。ワシントン協定は、各国のエンジニアリング高等教育認定団体から構成される国際組織です。

IABEEはインドネシア技術士会(PII)の一部門として設立され、2019年からワシントン協定に暫定加盟していました。コロナ禍のためワシントン協定は加盟審査チームの物理的な実地審査を義務つけているルールを一時停止し、バーチャル審査と実地審査からなる2段階方式の加盟審査を決めました。PII/IABEEはバーチャル審査を経て2022年に部分的な権利を付与された正式加盟となり、実地審査を経て2023年6月に正式加盟が再確認され、正式加盟のすべての権利が付与されました。

JICAの技術協力プロジェクトは2014年に開始され、IABEEがワシントン協定に暫定加盟することを最終目標として設定していました(後に正式加盟に格上げ)。インドネシア側のパートナーは教育・文化・研究・技術省で、カウンターパート・ディレクターは高等教育・研究・技術総局長です。このプロジェクトの実施は、一般社団法人・日本技術者教育認定機構(通称JABEE、ワシントン協定加盟団体)に委託されています。JABEEは、IABEEの設立、Outcomes-based Education (OBE)に基づく認定基準の整備、及び教育プログラム(大学の工学部学科の学士課程)の審査・認定の支援を行っています。

IABEEは2016年に認定を開始し、現在までに国立、私立大学を合わせて99のプログラムを認定しています。IABEEは、OBE (Outcomes-based Education)に基づく認定基準を整備し、教育プログラム(大学の工学部学科の学士課程)の審査・認定を行う機関です。認定プログラムのリストはIABEEのウェブサイトに掲載されています。https://evaluation.iabee.or.id/#/accreditation/summary/search

IABEEの認定は法的な義務ではなく任意で行われますが、教育・文化・研究・技術省はIABEE認定プログラムは法律で義務付けられているLAM-TEKNIK(以前はBAN-PT)によって行われている国内認定の最上位ランク"Excellent"と同等と認めています。これを受けて、LAM-TEKNIKによる法律で定められている5年毎の継続認定は免除されています。
認定の目的は、教育の改善とOBEの推進です。JICAの技術協力プロジェクトは、インドネシアのエンジニアリング教育が国際レベルに改善され、それが国全体に広まることを目指して設計されています。今回のPII/IABEEのワシントン協定への正式加盟は、インドネシアのエンジニアリング教育にとって重要な一歩となることでしょう。

ワシントン協定加盟・暫定加盟団体(2023年6月時点)

式典の様子①

式典の様子①

式典の様子②

式典の様子②

【本件に関するインドネシア国内問合わせ先】

◆JICAインドネシア事務所担当 鬼塚
TEL: (62-21) 5795-2112
E-mail:Onizuka.ryosuke@jica.go.jp

◆広報について
JICAインドネシア事務所広報担当 プトリ
TEL: +62-21-5795-2112 (ex.222)
E-mail:putrisiahaan.in@jica.go.jp

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