事業開始：「インドネシア海上保安機構能力開発プロジェクト」

2024年2月20日、バタム島での研修実施を機に、国際協力機構（JICA）と海上保安機構（BAKAMLA）の技術協力プロジェクト「インドネシア海上保安機構能力開発プロジェクト」が開始しました。この研修は、米国務省国際麻薬・法執行局（INL）の支援で新設されたBAKAMLAのAnambas海上訓練センターで行われました。日本が自由、民主主義、法の支配等基本的価値を共有する米国との間で、BAKAMLAの能力開発における間接的な援助協調が実現しました。

JICAとBAKAMLAは、2023年10月24日、プロジェクト実施のための相互合意として、討議議事録（Record of Discussions: R/D）に署名しました。プロジェクト期間は４４ヶ月（2027 年10月まで）で、専門家の派遣、機材の供与、研修等を行います。これらの活動を通じて、本プロジェクトはBAKAMLAの人材育成システムを確立し、研修実施能力及び組織間の調整能力を強化します。また、 BAKAMLA職員の職務遂行のための知識と技能を強化することによって、BAKAMLAの海上法執行と個別事案対応能力の向上に貢献します。

プロジェクトの開始を告げるバタム島での最初の訓練科目は、海上法執行（MLE）に係るゴムボートでの安全管理及び制圧術の訓練でした。この研修は講義と演習を組み合わせ、4日間にわたって実施されました。