ボランティアレポート「ンチェウでの生活」

2023.11.29

名 前:相田敦子
隊 次:2022年度4次隊
職 種:薬剤師
配属先:ンチェウ県病院
出身地:福島県

マラウイに来て半年が経過し、任地での生活や活動先の病院にも慣れてきた頃です。マラウイという国を私は派遣が決まるまで知りませんでした。今回は私の任地を紹介したいと思います。

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ンゴニ族伝統衣装

私の任地であるンチェウ県は首都のリロングウェから南東に160㎞のところに位置し、第二都市のブランタイアとの中間あたりにあります。中間地点ということで長距離移動のバスの休憩地点となり首都からはミニバスを使用せずに移動できます。マラウイアンにンチェウに住んでいると言うと、必ずというほどスイートポテトやじゃがいもと言われます。芋類が豊富に収穫できる場所でもあるようです。ンチェウは大半がンゴニという部族で、毎年9月にンゴニ族のお祭りが開催されます。これにはマラウイからだけではなく南アフリカやザンビア、タンザニアなど他国のンゴニ族が集まり伝統衣装を身にまとい伝統のダンスを披露したり、お酒を飲んだり朝から晩まで楽しむ日があります。

マラウイの人たちは穏やかでフレンドリーな人たちが多いなという印象です。挨拶を大切にしており、すれちがうときでも何かしら挨拶を交わしています。シェアの文化が根付いており何かを食べる際には「カリブ」と言ってシェアをして食べています。私の同僚もマンダシという揚げドーナツやチトゥンブワというバナナとメイズを混ぜて揚げたものをよくシェアしてくれます。また、お昼の時間も家に招いてくれてシマを作ってくれたり、シマやマンダシの作り方を教えてくれたりします。

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同僚宅でのマンダシ作り

マラウイで生活していて、時間の流れがとてもゆっくりだなと感じます。何をするでもなく木陰で寝ている人や、おしゃべりを楽しんでいる人が多く、いかに自分が時間に追われて生活をしていたかがわかります。バスデポでは「こんにちは」と挨拶をしてくれるマラウイアンがいます。マラウイへの協力隊派遣開始以来50年以上の歴史の中で日本人と触れ合ったことがあるマラウイアンが多くいること、交流を大事にしてきたことを実感します。残り約1年半、私もマラウイアンとの交流を大切にし、悔いの残らないように活動できればなと思います。

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