モルディブ政府とインドネシア政府に対して海岸保全研修を合同で実施（2023年9月12日）

2023年9月5～8日、モルディブとインドネシアで海岸保全対策を行う二つの技術協力プロジェクト「気候変動に強靭で安全な島づくりプロジェクト」と「ジャワ島北部海岸保全計画策定プロジェクト」は両国の職員を対象とした海岸保全研修を実施しました。

研修はインドネシアでの合同開催で、海岸保全対策として養浜*を行った海岸の見学や専門家との意見交換を通じて「防護」「利用」「環境」の調和に寄与する海岸対策の理解を深めるほか、海岸保全事業の将来を担う職員が互いの課題や今後の海岸対策を共有する機会となりました。

この研修には、モルディブ政府から環境・気候変動・技術省（MECCT）、環境保護庁（EPA）、国家計画・住宅・インフラストラクチャー省（MNPHI）、事業対象地域の各評議会の職員7名、インドネシア政府から公共事業・国民住宅省（PUPR）、流域管理事務所、海洋漁業省（KKP）、環境・林業省（KLHK）、国家開発企画庁（BAPPENAS）の職員16名が参加しました。

研修では、海岸保全対策として養浜*を実施した海岸や侵食傾向の海岸での見学や専門家との意見交換を行いました。また、研修参加者は今回の研修を通じて得られた知見や今後の自国の海岸対策への活用を取りまとめ発表しました。

研修を通じて、両国では実績が少ない「防護」「利用」「環境」の調和に寄与する海岸対策の理解を深めることができました。加えて、これからの海岸保全事業を担う職員が国を超えて互いの現状や課題を共有し、将来の方向性について意見交換を行う機会となりました。