日越外交関係樹立50周年記念認定事業 ビンズオン省でのJICA×川崎フロンターレ連携事業の実施報告

2023.06.18

6月17日(土)、ビンズオン省においてベカメックス東急社(BECAMEX TOKYUCo.,Ltd.)によるマンション「SORA gardens」に隣接する「SORA gardens Links」に新たに建設されるスポーツ施設・フットボールフィールドの開業を記念し、スポーツフェスティバルが開催されました(本イベントはベカメックス東急が主催し、日越外交関係50周年事業に認定されています)。同イベントでは、JICAと川崎フロンターレの連携パイロット事業の一環により、サッカー教室、ポールウォーキング、シェイプアップトレーニング、陸上教室、チアリーディング教室、および子供向けに体を使った算数教室が行われ、延べ120名の市民が参加しました。家族で来場し、子どもだけでなく、大人も興味津々にプログラムに参加する様子から、ベトナム初の日本のプロサッカーチームによるサッカースクールや地域貢献活動が着実に根付き始めている様子がうかがえるイベントとなりました。
本イベントの背景として、JICAは、Jリーグ(公益社団法人日本プロサッカーリーグ)の協力のもと、SDGsおよび社会課題に取り組むJクラブによるサッカースクールの運営、およびホームタウン活動の海外展開の実現可能性を検討することを目的とした調査を実施しています。ベトナムでは、世界に先駆けて川崎フロンターレとの連携を2022年にスタートさせ、同クラブがサッカースクールを運営するビンズオン省にて、サッカースクール事業を通じた社会貢献活動のパイロット事業(2022年9月~2024年3月)を行っており、事業期間終了後も川崎フロンターレによる社会貢献活動が継続、発展できるよう支援しています。
ビンズオン省はホーチミン市を中心とする一大経済圏に位置し、JICAは公共交通を中心とした街づくりや生活インフラに不可欠な上下水道の整備、廃棄物発電・処理等の社会インフラ整備を通じて、同省の都市環境の改善を支援してきました。これらの支援は日本の民間企業の街づくりモデル、スポーツを通じた社会課題解決の基盤となり、ベトナムでの官民連携の都市開発モデルのひとつとなっています。JICAは、引き続き、ベカメックス東急や川崎フロンターレと協力した各種事業を通じて、スポーツの価値を再発見し、地域に根差した街づくりや持続的な経済社会開発に貢献してまいります。

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