環境保全型持続的食料生産コース

高知大学農学部で環境保全食糧生産に関する研修を実施中!

21世紀は環境の世紀と言われています。循環型社会を支える上でも環境への影響を最少化した形での生物の生産をすすめることが重要となっています。

JICA四国では、各国の農林水産業に携わる人材を対象に「環境保全を考慮した食糧生産」の理論と技術の習得を目指す研修を、高知大学農学部の協力のもと実施しています。

2010年から2年間受け入れているサモアと中国の研修員を紹介します。

研修員さんにインタビュー!(中華人民共和国:ユー・シャンさん)

今回は中国出身のユー・シャンさんを紹介します。

中国はどのようなところですか?
【写真】

グリーンハウス内で研修中のユー・シャンさん

私の出身地、湖北省は中国の中央、揚子江の中流に位置します。湖北省の夏はとても蒸し暑く、冬は厳しい寒さという、日本と同じように四季がはっきりとした土地です。その為、農業がとても盛んで、稲や麦、綿、シルク、茶、かんきつ類など、実に様々な作物が多く生産されています。他にも自動車や鉄鋼などの工業の主要生産地としても有名です。
日本ではどのようなことを勉強したいですか?
農産物管理について研究したいと思っています。グリーンハウスの中で湿度や風の強弱が食物にどのような影響を与えるかリサーチ・分析し、既存の方法のみならず母国の農業関係者に有益な新しい農産物管理方法を自分なりに考え出せればと思っています。
週末はどう過ごされていますか?
週末は、食料のまとめ買いや、天気が良ければ田舎のあたりをサイクリングして楽しんでいます。家の近くにあるキャンパス周辺もとても美しいんです。また、時々ビーチまで足を延ばして海を眺めるのも好きです。私の出身地、湖北省の町は内陸で海がないため、高知の海を見るのはとても楽しみなんです!
高知の好きなところは?
高知はとても美しいところです。坂本龍馬の土地としても有名ですね。田舎の方ではたくさんの花々を至る所で見ることが出来ます。広大な森や山など、自然が豊かで、秋の紅葉も素晴らしいですね。
高知での生活はどうですか?

日本の社会はとてもきちんとしていると感じます。人々もとても親切で、いつも助けられてばかりです。ただ、私はまだ日本語が話せないので、うまくコミュニケーションがとれずに歯がゆい思いをしています。毎日日本語を勉強しているので、いつか日本語を上手く話せるようになればいいなあと思います。

また、日本の食べものは大好きです!特に定番の味噌汁、納豆、寿司、天ぷら、カツ丼がお気に入りです。太りたくないので食べ過ぎに気をつけないといけないのですが、日本人の友人とよく一緒にうどんを食べに出かけています。それがとても幸せな時間なんですよね。

2年間の抱負を聞かせてください。

日本を旅してみたいです。美しい風景を眺めるだけでなく、日本の社会を自分の目で見てみたいのです。また、もっと日本の文化に触れ、日常生活を大切に過ごしたいと思っています。冬・夏休みには日本の先進技術や日本の理論についても研究してみたいと思います。

高知大学での2年間で、環境保全を考慮した食糧生産に関する様々な知識・技術を学んで母国中国の機関でぜひリーダー的存在となり、活躍していただきたいですね。

高知大学農学部で環境保全を考慮した食糧生産について学ぶ長期研修員2名の紹介は以上で終わりますが、2年間のあいだに彼らが学んだこと、体験したことなどのレポートも引き続き掲載できればと思います。また、研修員2名も高知県に関わらず四国で実施される国際交流イベントなどに積極的に参加したいと考えていますので、どんどん声を掛けてください。

研修員のご紹介 バックナンバーはこちら