NGO-JICAジャパンデスク

2.NGOの登録について

タンザニアにおけるNGOの登録・活動などは、2002年に発令されたNGO法令が基本となっています。

NGOは、その活動拠点や規模に応じて、県レベル、州レベル、国家レベル、国際レベルに分かれます。日本のNGOがタンザニアにてNGO登録を行う場合は、国際NGOとして登録します。

NGO登録手続き方法

1:保健・村落開発・ジェンダー・高齢者・児童省のNGO調整局にて団体登録

保健・村落開発・ジェンダー・高齢者・児童省(Ministry of Health, Community Development, Gender, Elders and Children)の下にあるNGO調整局へNGO団体登録をします。

タンザニアで登録する場合、3人以上の運営委員(Office bearers)が必要で、2名以上がタンザニア国民(Citizen)であることが条件です。また、登録に必要な最低メンバー数は5人です。

NGO調整局(NGO's Coordination Department)
事務所:Former Ministry of Community Development, Gender and Children
上記建物内 Room C2(3rd Floor)
電話番号:022-2137679 / 2123146

2:NGO登録に必要な書類(最新情報は上記ホームページをご確認ください)

必要書類:
  1. 日本でのNGO登録証(英語又はスワヒリ語訳)…日本大使館(又はBAKITA(注))の翻訳証明付き。
  2. 日本での団体規約(覚書、規則)日本語(写)と英語又はスワヒリ語訳…日本大使館(又はBAKITA)の翻訳証明付き。
    ※日本大使館は公的機関発行書類のみ翻訳証明を行います。
  3. 現地NGO(支部)用の団体規約[Constitution](英語、またはスワヒリ語版)…3部。冊子にすること(Binding)
    ※書式例はホームページで入手可能
  4. 運営委員[office bearers]3名(代表者、秘書、会計担当)の履歴書(証明写真2枚付)…2名は必ずタンザニア人であること。
  5. 団体の合意書(Minuites)…「タンザニアに支局を置き、活動する」ことへの議論と合意の記録(2ページ程度)。5名以上の会員の署名入り(運営委員含む)。
  6. 地方自治事務所(開発オフィサー)からの推薦状…事務所所在地の地区(Kata)事務所より推薦状をもらい、市役所等の推薦状を取り付ける。団体規約1部の提出が必要。
  7. 申請用紙(NGO Form No.1)印紙を貼ったもの($2、またはTsh4500)(2015年11月現在)
    ※ホームページで入手可能

(注)BAKITA:Baraza la Kiswahili la Taifa(国家スワヒリ語審議会)

3:手続き

1. 2. は日本で写しを手配してタンザニアで翻訳証明取付け。
3. は現地向けに作成(内容に問題がなければ日本語からの翻訳でも可)
5. は日本で作成後、タンザニア人スタッフの署名を取付け。
6. の手続きの際、3. に修正指示が入ることがある。

1. 〜6. に7. を添付してNGO調整局へ提出。書類審査に3〜5日ほどかかります。

4:調整局の承認と登録料

NGO調整局によると、問題がなければ登録は1週間ほどで終了とのことです。
登録料:国際NGOは、$350です。(2015年11月現在)

5:実際に活動するに当たって

タンザニア政府との合意書が必要です。これは、関係省庁との間で署名を行いますが、省庁によって手続きが異なります。合意までに2〜3ヵ月から半年ほどかかる場合もあります。

また、登録NGO全てに対して、年間登録料の支払いと年間活動報告と会計報告の提出が求められています。これにはNGO A Form No.10という決まった書式を使用し、登録した機関(国際、国レベルNGOは上記NGO調整局)へ提出します。通常、1月から12月が年度になり、12月終了時点で報告書を提出することになります。