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- 「バイオトイレ」と「新浄化システム」を活用した環境改善技術の普及・実証事業
1.事業の背景と目的
- 正和電工(株)は、2012年度ベトナムでJICA案件化調査を実施、“バイオトイレ”と“新浄化システム”を活用した「分散型排水処理システム」を設置、稼動させることで、生活排水による水質汚濁を低減させ、ベトナム政府の定める排水基準を下回らせることを確認している。
- 当社のバイオトイレは、オガクズのみでし尿を分解処理でき、特別な菌等を一切使用していないことから、残渣を有機堆肥としても再利用できるのが特徴。新浄化システムは、し尿以外の生活雑排水に対応する。
- バイオトイレを20台(観光船3台、船着場3台、小学校3台、ヴァンドン島一般家庭11台)および新浄化システムを11台(ヴァンドン島一般家庭)導入し、製品を用いた実証活動を実施し、当システムの有用性および優位性を確認、分析する。
- 水環境の悪化は、行政や現地住民が環境保全のための対策を十分に講じてこなかったことが大きな要因となる。従い、“バイオトイレ”と“新浄化システム”を活用した「分散型排水処理システム」による持続的な水質改善の取り組み推進と並行して、相手国行政機関および現地住民に対して、環境教育を実施、環境意識の醸成を図る。
2.事業概要
- (1)実施期間:2015年11月〜2018年4月(2年6ヵ月)
- (2)関係機関:
- 日本側:正和電工株式会社【北海道】
- ベトナム側:クアンニン省人民委員会、クアンニン省天然資源環境局
- (3)委託額:99,994千円
- (4)協力対象地域:クアンニン省
- (5)日本側投入:機材投入、外部人材投入、本邦研修
- (6)主要活動内容:
- 1)分散型排水処理システムを導入し、その有用性、競合製品優位性の実証を行う
- 2)地域住民を含む関係者に対して環境教育活動を実施し、当該システムの持続的な利活用を推進する
- 3)ベトナム国内における普及展開策を策定する
バイオトイレ S-50
新浄化槽システムSG-600
JICAベトナム事務所
2015年11月
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