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- 水道水質改善のための薬品を使わない「ケミレス」地下水処理システムに関する普及・実証事業
1.事業の背景と目的
- ハノイ水道会社はハノイ市の給水量の約80%を占め、地下水を水源とする2万トン以上の浄化場を12か所所有しているが、各所は老朽化が進んでおり、浄水技術の発展も遅れているため、水源の地下水に含まれる鉄、マンガン、アンモニア等の除去に苦慮している。
- ベトナム上下水道協会の依頼により、株式会社ナガオカは薬品を使わずに地下水中の不純物を除去する超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」の小型パイロット機を、ハノイ市及びホーチミン市の浄水場で約半年間のパイロット試験を実施した。当パイロット試験を通し、当システムの性能の高さが確認されたため、本普及・実証事業にて、更に規模を拡大した実証機の導入を実施する。
- 本事業では、ハノイ水道公社が管理するTuong Mai浄水場の水質改善を図る。当実績をもって、株式会社ナガオカのベトナムにおけるビジネス展開及び、ハノイ市民に対する飲用可能な水道水提供への貢献を目指す。
2.事業概要
- (1)実施期間:2016年〜2017年(1年6カ月)
- (2)関係機関:
- 日本側:株式会社ナガオカ
- ベトナム側:ハノイ水道公社
- (3)委託額:約1億円
- (4)協力対象地域:ハノイ都市圏
- (5)日本側投入:実証機材、外部人材、本邦受入、技術交流会開催等
- (6)主要活動内容:
- 1)超高速無薬注生物処理装置「ケミレス」を用いた浄水技術の有用性を確認
- 2)装置の運転・維持管理技術を移転、「ケミレス」活用に向けた体制を構築
- 3)「ケミレス」の導入案及び普及・事業展開案を策定
(株式会社ナガオカ資料より)
JICAベトナム事務所
2016年2月
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