【研修実施報告】2023年度日系社会研修「キューバ日系社会活性化」を実施しました

2023年6月12日

【画像】2023年5月12日から5月31日まで日系社会研修「キューバ日系社会活性化」が実施されました。

キューバといえば、カストロやチェ・ゲバラ、葉巻に音楽、最近では観光地として多くの人々を魅了するカリブ海の島国ですが、その一方、キューバの日系人の存在はあまり知られていません。

20世紀初頭に、日本人移民たちは、よりよい暮らしを求めて日本から、また近隣諸国からこの地へやって来ました。しかしながら、第二次世界大戦による強制収容、そしてその後のキューバ革命と、二度の大きな試練に見舞われました。

断絶、離散を繰り返し、大きな日系コミュニティは形成できなかったかもしれませんが、それでも、現在キューバ各地に1000名を超える日系人がキューバ社会に溶け込んでたくましく暮らしています。2023年はキューバ日系人移住125周年を迎えています。

今回は参加した6名の研修員(ハバナ2名、青年の島2名、ピニャールデル・リオ県1名、サンチアゴ・デ・クーバ県1名)のうち、Imamura Ivis さんの研修修了後の感想をご紹介します。

研修で学んだこと

キューバ日系社会活性化の研修員6名。JICA横浜の三田村次長と共に。写真左から3番目がImamuraさん。

キューバ日系社会活性化コースは、私たち、キューバの日系コミュニティで制限されてきた日系人のアイデンティティを特徴づける価値観や文化を取り戻すことに役立つものです。

本研修コースでは、日本の歴史、他国の日系コミュニティの歴史的発展、日本文化の側面からテーマを取り上げています。これにより、私たち、キューバの日系人の祖先についてより深く知ることができ、今の世代の日系人が受け継いでいる特徴や価値観、行動様式を理解することができました。

日本での経験を通じて

また、日本の滞在中、生産、サービス、娯楽における情報通信技術の利用について新たな発見があり、我々の知識を広げることができました。滞在中、市場、公園、交通機関などを巡っていると、あらゆるものが非常によく考えられていることに気づかされます。そしてそれは、きめ細かな文化の最大限の現れなのです。研修に参加した私たちにとって、子供たち、若者たち、そして大人たちに見られる人々や自然に対する敬意と教育には非常に驚かされました。

日本での学びはキューバ日系研修員の人生を変えます。それは、私たち全員が実現したい夢であり、必要なことなのです。