本邦研修開催
JICAは、国家森林モニタリングシステム運用・REDD+パイロットプロジェクトの活動の一つとして、5月14日から24日の日程で、「JICA国別研修 コンゴ民主共和国 森林・気候変動対策能力強化」[1]を実施しました。本研修は、コンゴ民主共和国の政府関係者10名を日本へ招いて、森林・気候変動対策分野に係る能力強化や日・コンゴ民主共和国の二国間関係強化を目的としたものです。
日本国内の木材取引状況や環境政策、環境保全活動等についての環境省関係機関による講義のほかに、輸入木材取り扱い企業や足尾銅山、横浜ズーラシアなどを視察しました。
5月20日には、JICAと毎日新聞の共催で、世界三大熱帯雨林シンポジウム[2]が行われました。本研修参加者10名も参加し、そのうち環境省森林インベントリー整備局(DIAF)局長のMaurice MATANDA氏が、コンゴ民主共和国での熱帯林の現状や課題について発表しました。同様に、環境省次官のBenjamin TOIRANBE氏がパネリストとしてディスカッションに参加しました。
長時間のフライトに加え、10日間という短い時間での研修ではありましたが、参加した研修員の学習意欲は非常に高く、講義や視察ではメモや写真などの記録をとり、議論や質問が活発に行われる場面が見られました。
研修員へのアンケートでは、10名中8名が「目標を達成できた」、2名が「ほぼ達成できた」と回答し、本研修プログラムへ高い評価が寄せられました。
JICA東京センターの正面玄関にて
株式会社日立システムズの講義
[1] JICAの本邦研修事業についてはこちら
[2] シンポジウムについての記事はこちら、動画はこちら(Youtube、日本語)
森林総合研究所を視察
足尾学習センターを視察
クリーンウッド法の概要の講義。林野庁にて
日光杉並木を視察