物流システム改善プロジェクト

The Project for Improving the Logistics System of Cambodia

実施中案件

国名
カンボジア
事業
技術協力
課題
都市開発・地域開発
協力期間
2018年5月~2023年5月

プロジェクト紹介

カンボジア国は、メコン地域を結ぶ南部経済回廊の中央に位置し、近隣国との水平分業や国際貿易の中継基地としてのポテンシャルを活かして近年は、安価な労働力と立地特性を活かした縫製業等の労働集約型産業への民間投資が拡大しており、順調な経済成長を遂げています。一方、このカンボジア国内及び近隣国との間の物流コストの高さがボトルネックであり、同国が目指す産業の多角化や高度化、経済成長を後押しする上で、物流政策・制度の整備、人材育成、物流における国境障壁の軽減を含む総合的な物流システムの強化が課題となっています。本協力では、物流マスタープランの最終化及び組織横断的な実施枠組みの整備、優先事業の実施・調整、物流M/Pの実施に係る評価・モニタリング体制の構築、物流における地域的な連携の強化に係る技術支援を行います。これらの同省物流総局及び物流関係機関の能力強化を通じて、物流マスタープランの実施促進を図り、同国の物流システムが安価で安定性と信頼性を備えるものに改善されることに寄与します。

協力地域地図

物流システム改善プロジェクトの協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • タイとの国境施設内は、往来する人々、貨物で連日混雑しています。 

  • タイ国境の混雑に対応するため、近隣に新国境が建設されています。国境沿いの河川を渡河する橋梁が完成しました。 

  • タイと鉄道の相互乗り入れが両国間で協議されています。 

  • ホーチミン港経由で輸入される貨物量が増加しています。国境での検査も効率化が求められています。 

  • 多くの貨物車両は国境で積み替えを行っています。積み替えの効率化も求められています。 

  • メコン地域内では、各国を走行する許可証の発行数が段階的に増やされています。 

  • カンボジア唯一の深海港シハヌークビルの需要増加に対応するために、施設拡張が進められています。 

  • 政府ではロジスティクスが重要政策とされ、国を挙げた議論が行われています。 

  • 政府人材のロジスティクス・リテラシーを高めるため、日常的にワークショップなどを開催しています。 

  • 製造やリテール部門で新しいロジスティクスを生み出している日系企業向けにセミナーを開催し、対話を進めています。 

プロジェクトニュース

関連情報