バンサモロ自治政府能力向上プロジェクト
Capacity Development Project for Bangsamoro
実施中案件
- 国名
- フィリピン
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 平和構築
- 協力期間
- 2019年7月~2022年12月
プロジェクト紹介
50年以上にわたり紛争が続いたフィリピンのミンダナオ島及びスールー諸島のムスリム・ミンダナオ自治地域(ARMM)では、2019年にバンサモロ暫定自治政府(BTA)が発足し、現在、2025年のバンサモロ自治政府設立に向けた準備が進んでいます。日本は、2013年から技術協力を通じ、ARMM政府を対象に同政府の組織改革プロセスの支援を行いました。しかし、ARMM政府の多くの機能が、法律上BTAの設立とともに改廃されることとなり、ARMM政府職員6千人以上が2019年末までに段階的に離職しました。空席となったポストの採用は、2020年3月末からの新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大などにより大きく後ろ倒しされており、このような状況下で行政サービスが滞ることなくBTAを行政機関として機能させることが、地域の安定にとって急務となっています。本協力は、バンサモロ地域においてBTAの人材・組織の能力強化、農業分野の生計向上活動の整理・強化及びCOVID-19対応支援を行うことにより、BTAの行政管理能力の強化を図り、バンサモロ自治政府に引き継がれた人材がプロジェクトで得た知見を活用し行政を行うことに寄与します。