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97. 進む新潟県とビンロン省の産官学交流と連携

ベトナムのメコンデルタ地域では、日本の多くの方々が活躍されています。新潟県もその一つであり、ビンロン省と交流協力に関する覚書(M0U)を昨年締結しています。その締結からこの8月新潟県の花角英世知事がビンロン省を訪問され、第一弾のプロジェクトとして新潟大学とビンロン省農業農村開発局とのプロジェクト覚書(MOU)の締結立会い及び企業・学校との人材マッチング、両地企業間のビジネスマッチングの取り組みが行われました。

新潟県ミッションの一連の行事には新潟県の企業も多く参加され、その中には本プロジェクトモデル4とも連携し研究開発を行っている株式会社タケショー田中利直社長もいらっしゃいました。同社はタケショー・フード・ベトナム(TFV)を設立し、カントー市に工場を構え、メコンデルタの農産物を使ったより多様で価値の高い加工品を作ろうと、日々努力されています。カントー大学(CTU)ともMoUを結び(プロジェクトニュース第73号参照)、学内に実験室を構えて研究開発を進めるなど、本プロジェクトが目指す「産官学連携」を推進頂いている企業の一つです。

そんな中、新潟大学がビンロン省農業農村開発局(DARD)とMoUを結び、新潟大学が開発したマルチストレス米(高温、乾燥、洪水、塩害及びCO2耐性がある)コシヒカリ新品種をビンロン省で栽培研究し、その栽培過程で間断灌漑技術(Alternate Wetting and Drying: AWD)等を採り入れて温室効果ガス排出を抑え、カーボンクレジットを組成して農家に還元するというプロジェクトを行う運びとなりました。これらの取組みには本プロジェクトのカウンターパートであるCTUの研究者も加わります。

新潟大学の皆様はその足でCTUも訪れ、更なる協力拡大に向けてCTUと会合を持つと共に、本プロジェクトオフィスにも訪問頂きました。天然資源環境学部、農学部との共同研究の他、本プロジェクトモデル11「インダストリー4.0による環境モニタリング技術の農業・養殖業への応用」リーダーのThái先生(CTU情報通信技術学部)が研究開発中の各種検査装置とその応用にも関心を持って頂き、来たるビンロン省でのプロジェクト実施に当たりAWDの水位測定や環境データの取得に同モニタリング機器が活用できないか議論を行うなど、実りある交流ができました。

研究成果の社会実装を目指す本プロジェクトとしても、メコンデルタ地域での多くの取組みに広くアンテナを張って、研究成果が応用できる場面を探していきます。本プロジェクト内に留まらず日本とベトナムでの様々な取組みの場において役立てられるよう、各種連携を更に促進していきたいと思います。

関連参考プロジェクトニュース:

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新潟県知事も立ち合いの元、新潟大学とビンロン省人民委員会DARDとのMoU締結

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土壌、水質計測装置の研究を紹介しながら環境モニタリング技術について説明するThái先生(写真左、写真右は右端から新潟大学宮田先生、藤巻先生)