104. より広い産官学連携を通じた研究深化を目指すアヒル、ニワトリ畜産研究(2024年9月10-13日)
今回は、岡山大学の畑生俊光教授に日本から出張していただき、共同研究モデル3「感染症対策を含む持続的かつ半集約的なアヒル生産方法の開発」について、カントー大学(CTU)農学部の先生方と現地視察や議論を行いました。
ティエンザン省では現地アヒル養殖農家の現地視察を行いました。比較的大きな規模でアヒル養殖を行っている農家、そして沿岸地域で塩水遡上による影響を受けながらアヒル養殖を行う中小規模農家を訪ね、異なる環境での現地アヒル養殖農家の現状理解に勤めました。それらを踏まえた研究進捗に関する議論に加え、9月12日にはCTU農学部や関連学部の学生に向けた特別セミナーも行われました。
また、今回畑生先生のベトナム出張機会を捉え、同モデルとの連携で既にCTU農学部ともMoU(協力覚書)を結んでいる東レ(株)グループTHKハノイ駐在事務所、ならびにCellulosic Biomass Technology Co., Ltd.の皆様にもカントーにご出張頂き、同社が農学部と一緒に試験中の、サトウキビ搾りかすから抽出されたポリフェノールの養鶏飼料への応用についても議論を行いました。産官学連携を目指す今回案件の中で日本とベトナムの「学」が集まる時期に、「産」の方々にも来て頂き、より多様な観点から専門的な議論ができたことは、意義深いものだったと感じます。
関連参考プロジェクトニュース:
第87号「カントー大学農学部が東レ・CBTと協力合意書を締結」
第91号「より健康、安全なアヒル養殖を目指して」
現場で議論をする畑生教授(写真左端)、Nguyễn Trọng Ngữ教授(写真右端)。
農学部学生に講義を行う畑生先生。
多くの学生が熱心に講義を聞いていました。
東レ社、CBT社、カントー大学Ngữ先生、岡山大学畑生先生とで意見交換。