GCF REDD+成果支払の獲得に向けて再始動しています
ラオスは2015年から2018年にかけての気候変動対策の成果として、森林による二酸化炭素の排出削減量および吸収量が約1,470万CO2トンに達しました。ラオス政府はJICAの協力を得て、その成果を緑の気候基金(GCF)のREDD+成果支払いパイロット・プログラムに申請すべく、2020年9月にコンセプト・ノートを提出しました。しかしながら、同パイロット・プログラムの資金は先着順で他国へと提供され、ラオスを含む4か国は「パイプライン国」として次期プログラムの開始を待つこととなりました。
その後4年間の検討を経て、ようやくGCFは次期プログラムの準備を開始することと同時に、ラオスを含めた4つの「パイプライン国」に対しては特例的に追加資金を提供することを決定しました。これを受けて、JICA、ラオス農林省森林局(DOF)、そしてF-REDD 2は、温めていたGCFへの申請書の提出に向けて動き出しています。
まずはコンセプト・ノート提出以降に更新された情報を取りまとめ、JICAとDOF の間での協議内容を申請書に反映させました。それを元にJICAミッションが2024年9月にビエンチャンを訪れ、DOFを始めとする関係省庁と共に申請内容を最終化させました。申請書は現在、GCFへの提出に向けたJICAとラオス政府間の公式な承認プロセスにあります。
ラオスは既に森林炭素パートナーシップ基金(FCPF)炭素基金からREDD+成果支払いを受け取っています(注)。このGCF成果支払いが2件目の成果支払いとして実現し、ラオスのREDD+の努力に報いると同時にさらなる森林保全に活かされることを一同期待しています。
(注)FCPF炭素基金に関する取り組みはこちらを参照
<https://www.jica.go.jp/oda/project/201904177/news/1525724_48903.html>
GCF REDD+成果支払いを活用したプロジェクトの対象地であるラオス南部の森林ランドケープ
JICAミッションとラオス政府の協議