バングラデシュ人民共和国(以下バングラデシュ)の妊産婦死亡率は1990年と比較し、出生10万対574から176、5歳未満児死亡率は出生1000対144から41(世銀、2015年)へと飛躍的に改善しているものの、依然高い数値を示しており、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)において2030年までに達成すべき妊産婦死亡率(出生10万対70)及び5歳未満児死亡率(出生1000対25)を実現するためには更なる努力が必要である。これに加え、同国では、食習慣や生活様式の変化、喫煙の増加等により心血管疾患やがんといった非感染性疾患(Non-Communi…